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👑×衣都(恋人設定)
【デート】
👑「この後空いてるか?」
夕方。本部で仕事をしていると皇坂さんから声をかけられる。
衣都「この後ですか?……はい、空いてますよ」
そう答えると彼はふっと笑う。私の恋人ながら顔がいい。それは本人も自覚しているのだが。
👑「そうか。ならそのまま空けておけ。出かけるぞ」
衣都「分かりました。ちなみにどこへ?」
すると彼は何かを手渡す。見ると何かのチケットらしい。
👑「オーケストラのチケットを芦佳から貰ったんだ。ペアチケットだから弥代と行ってこい、と」
衣都「オーケストラ……!いいですね」
私の恋人こと皇坂さんは音楽鑑賞が趣味だ。それもあり芦佳さんも譲ってくれたのだろう。そして私も音楽を聴くのは好きだった。そのため今日の業務は少し捗った。
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業務が終わると彼の車に乗る。まだ開演の時間には余裕があった。やはり、まだ明るい時間に業務が終わるのはなれない。彼の車にはオシャレな音楽が流れていた。目的地に着くと車から降りる。チラチラと周りからの視線を感じ、彼の顔の良さを再確認することになった。劇場はそれなりに広く、席が所狭しと並んでいた。チケットに書かれている席に座る。しばらくすると開演のブザーがなった。幕が上がりステージが見えた。
オーケストラは時に切なく、時に激しく、素晴らしく美しい音色を奏でていく。終わった時には大きな拍手が湧き上がった。
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帰り道。私は皇坂さんの車でアパートまで送って貰うことになった。
衣都「凄かったですね……私劇場で聞くの初めてだったので感動しちゃいました」
👑「あぁ、有名なチームだからな」
そう言いながら運転する彼の横顔は笑みが浮かんでいた。アパートが見えてくる。名残惜しさも感じながら車を降りた。
衣都「今日はありがとうございました」
👑「…弥代」
皇坂さんはそう名前を呼ぶと車を降りた。すると近寄り口にキスをする。フリーズ状態になっている私を見てニヤリと笑いながら
👑「明日からも業務に励むように」
そう言いながら車に戻った。車が去り、部屋に戻って鍵をかける。その瞬間力が抜けて座り込んでしまう。
衣都「流石にずるいです……」
顔は異様に熱い気がした。