TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

怪我

一覧ページ

「怪我」のメインビジュアル

怪我

2 - 第2話

♥

165

2025年06月04日

シェアするシェアする
報告する

side.りょ


ライブはやっぱり最高。ファンのみんながいっぱい盛り上げてくれて、本当に楽しい。

元貴も若井も輝いてて、かっこよくて、また走り回ってしまった。


藤澤「みなさん、今日は本当にありがとうございまああす!」

若井「涼ちゃんめっちゃ走り回ってんじゃん笑」

大森「流石体力おばけ笑」

藤澤「誰がおばけだよぉ笑 」


MCで噛むこともなく、順調に曲が進んでいく。

元気な曲に入って、若井と元貴がセンターステージに出ていったので、追いかけていこうとキーボードから離れる。

2人の背中に向かって、ダッシュしていたら、

藤澤「…いっ…」


バキッと音がして、右足首に激痛が走った。やばい。ぐねっちゃったかな。

でもそれを気にしたのは一瞬で、2人に向かってまたスピードを上げる。もう痛みは感じなかった。


大森「涼ちゃん?!」

若井「来ちゃってんじゃん笑 」

藤澤「へへへ…」


そろそろライブも終盤。

ファンのみんなにアンコールをいただいて、着替えるために裏に戻る。右足がズンと重くなってきた。でも、あんまり痛みは無いので、とりあえずガン無視でステージに戻る。


3人で横に並んで、ファンのみなさんに手を振る。若井は相変わらず泣いてるし、ファンの方でも泣いてる人もいて、じんわり胸が暖かくなった。


大森「本当に、ありがとうございました!」

藤澤「ありがとうございました!」

若井「ありがとうございました!」


3人で見つめあって、笑う。2人とも幸せそうに微笑んでいて、ちょっとだけ泣きそうになった。3人で手を繋いで、大きな声でお礼を言って、お辞儀をする。


ギリギリまで手を振ってステージを降りる。前に2人がいて、支え合うように歩いている。その後ろをついて階段を降りようとした時、足に力が入らなくなった。

藤澤「ぁ、?」


そうだ。右足首、怪我してるの忘れてた。やばい、と思ってももう間に合わなくて、グラッと体が揺れる。

藤澤「ぁ、ぇ」

目線の先、頭があたるであろう場所に、機械の角。しかも結構尖ってる。あーあ。終わった。


体中に激痛が走った瞬間、視界が真っ暗になって、何も分からなくなった。


なんかやばくなってきた…

この作品はいかがでしたか?

165

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚