テラーノベル
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俺以外、死んだ。
でももう怖ない。
そういや、フユキやっけ。
なんか見たことあんねんな。
テレビ、ドラマか?
あっ
「なぁお前見たことあると思たら、昔ドラマ出てた子役やんな?」
「えっ、なんで知ってるの、エキストラみたいな感じだったのに」
「1話だけしか出んかったのに演技上手いって印象強くてな」
「うそ、」
やっぱりそうやんな、びっくりやわ。
「教室いる時の演技力、子役やったからか?」
「いや、あれはぼくの素ではあるけど」
話盛り上げたらもしかしたら殺す気なくなるんやないか?
もう少し、もう少しのばせ。
ここでちゃっちゃと死んじゃ意味ない。
最後まで残った意味がなくなる。
俺も色々知りたいことがあんねん、だからもう少し話を続けろ。
《ねぇいい加減にしてよ、時間がないんだよ!》
は?
フユキはここにおんのになんで体育館の放送がなるんや?
フユキは目の前に確実におる。
どうやったって放送することは不可能、というか俺しか残ってへんのにわざわざ放送で言う必要も無い。
じゃあこの声は誰?
《ぼくは元々キレ症なんだ、無駄に時間を使うのは1番イラつく!》
フユキの仲間か?
いやフユキも困惑しとる、そんな顔しとる。
訳分からへん。
とりあえず体育館の放送室にいかへんと。
《なに?ぼく鍵なんか開けないけど》
壊すか?いや危ない、相手が何持っとるかもわからんのに。
フユキ?なにノックして、
「もういいと思う、デスゲームは終わり出てきてもいいと思う」
フユキナイス!
鍵があいた!
チャンスや、相手がどう出るかは分からんけど。
え、は?
なんだ、めっちゃ身近な人やん。
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