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王都ゾディアック。その中心より、少し外れたアウト通りにあるレンガで造られた3階建てのビル。
そこの2階に、真明田探偵事務所があった。少し傾いた看板の横を通った先にある部屋で、3人の人間がソファに向かい合わせで座わりながら喋っている。
1人は探偵服を着た大柄な男。先程までソファの上でゴロゴロしていた影響か、彼の頭には普段から被っている筈の探偵帽がなく、パーマのかかった黒髪が覗いている。
「へいま、寝癖が……」
「おぉ、本当だ! 悪いなセイ。助かった」
彼の寝癖を指摘したのは、白のワンピースに、背中まで伸びた綺麗なストレートのオレンジ色の髪を持った可愛らしい少女。
そんな彼らの対面に座っているのは、綺麗なふくよかな女性だった。彼女は頬へ手を当て、困ったように首を傾げている。
彼****************
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