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いつからやろなぁ、


実樹の事好きになったんは。


実樹んとこの、

家族には昔からよーしてもろとった。


実樹のおばあちゃん亡くなった時は

悲しかったなぁ。


俺んとこのおばあちゃんとも仲良かったし

実樹のおばあちゃんが作った野菜、めっちゃ好きやった。


正直、家族と同然みたいな感じやったし

幼なじみで家も近所でよく泊まったりご飯食べたりしょったし好きとかそういうんわからへんかったなぁ。



でも、小学校高学年の時のある日




「実樹ちゃん、学校嫌や言うて帰ったんやって!」


「ほんで雨宮さん泣いたんやって!」



は?


なんやて?


実樹が?


なんで?


色々はてなマークがたくさん浮かんで

もうその日の授業なんか頭に入ってへんかった。



俺はその日、めっちゃ走って帰った。



実樹の家にピンポンを押すと、

実樹のお母さんが出てきて


「あら、信ちゃんやん、久しぶりやなぁ

また男前なったなぁ」


と笑う。


「あのっ!実樹はッ……大丈夫ですか!?」


「あ〜知っとん?……今なぁ、部屋にこもってるわ、軽くは先生からは聞いたんやけどな……何にも話してくれんくってなぁ……心配で来てくれたん?」


「そうです!」


「ほんまか、ありがとうな

信ちゃんにやったら実樹話せるかもしれんしな

部屋行ったって」




家に上がり、実樹の部屋へ。



ガチャ


『誰?』


実樹は、布団にくるまってた。



「俺やで」


布団の前に荷物を置いて腰掛ける。



『信ちゃんやん……』


そう、布団から少し顔を出す実樹の目は赤く腫れていて。


「久しぶりやなぁ」


『そやなぁ……』


廊下ですれ違った実樹は俺より背が高かった。


今はそんな風に見えへん、

布団被っとるせいかもしれんな


俺は、小さい頃のように頭を撫で



「大丈夫か?」


と。


実樹は


少しびっくりしたような顔をしたかと思えばすぐに


『ふぇッ……信ちゃッ……ん』


あのいつも笑顔やった実樹はおらんくて。


泣き出した実樹を俺は____


ただの幼なじみ、


そう思っとったけど



「もう大丈夫やで……」



この子の事、絶対一生守りたいって思ったんや。


俺が守ってあげたいって思ったんや。


小学生のくせにな。


「俺が実樹の事一生守るから……」


『ほんまに?』


「ほんまやで」


『それって、結婚するって事?』


「そうなるな笑」


小学生の頃の会話やから記憶は曖昧やねんけどな、


俺と実樹は



「実樹、将来結婚しよか」


『うん!約束やで!』


「うん、約束」


『ゆーびきーりげんまーん嘘ついたら針千本のーます♪』



そう、約束をした____




『約束やからほんまに針千本飲まなあかんで?』


「それはこわいから絶対せなあかんな笑」

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