テラーノベル
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それでは、
どうぞっ。
ーーーーー
放課後の帰り道。
私はそっと校門の前で立ち止まった。
イヤホンから流れる音楽に、少し気持ちを預けていたけど。
ふと前を見ると、百花が立っていた。
💙「…その曲、いいん?」
思わず耳を引っ込める。
百花の声は、いつもより少しだけ柔らかくて、心臓が跳ねる。
🧡「うん、…好きだから。」
私はにっこり笑って、自分のイヤホンを差し出した。
🧡「じゃあ、半分こしようよ。」
百花は一瞬戸惑ったようだったけど、そっと片方を受け取る。
音楽が、2人の間を静かに流れ始める。
歩きながら、指先が少しだけ触れた。
思わず息が止まりそうになる。
百花は少し視線を外して笑うけど、目がほんの少しだけ潤んでいるように見えた。
🧡「、あのね。」
💙「ん?」
🧡「隣にいてくれると、安心する。」
百花は少し止まって、それから小さく笑う。
💙「…私も、笑」
坂道を下る頃、夕陽が2人の影を長く伸ばしていた。
音楽も静かに終わる。
私はイヤホンの片方を外し、百花の方を見上げる。
言葉はなくても、この瞬間の温かさはずっと忘れられない。
空がオレンジ色から紺色に変わる間、2人の肩がそっと触れ合って。
ただそれだけで、心がふわっと温かくなる。
end.
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コメント
1件
ゆあ。さん、読ませていただきました。 この短いお話、すごく好きです。イヤホンを半分こするっていう距離感の縮め方が、本当に青春の甘酸っぱさをぎゅっと詰め込んでいて。指先が触れた瞬間の息が止まる感じ、夕陽が伸ばす影、言葉が少ないからこそ伝わる温かさが胸に沁みました。百花さんの「…私も、笑」の一言が、もうたまらなかったです。ずっと忘れられないワンシーンになりそうです。素敵な作品をありがとうございます🌷