テラーノベル
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俺は高校2年生、龍島 零。唐突だが、俺は恋をしている。それは、
「!、零さん。」
そう、この人、サッカー部の部長、高野 優真先輩に、!!
「あっ、!お、おはようございます!高野先輩!」
恥ずかしくて目を逸らしてしまう。心臓の音がうるさい。先輩の顔が見れない。
「…?零さん、?顔が赤いですよ、大丈夫ですか、?」
高野先輩の手が伸び、俺の頬を触る。顔が近い。
「うーん、少し暖かいな、」
手が離れない。俺は恥ずかしくて固まってしまう。
「アッ、う、ァ、」
「ん、?零さ、」
先輩の手を振り払い、走る。
「ごめんなさい!!先に失礼しまぁぁす!!!」
高野から逃げるように猛ダッシュで走る。
「え、!?あ、零さんっ、!はやっ、!?」
先生が俺に廊下を走るなと言われるが、頭に入らない。先輩が、俺に触れた。その事実が思考を停止させる。
(あぁーー!!!先輩のバカァァァ!!!)
教室に入り、机に突っ伏す。
「おー、?どうしたどうした。w」
俺の顔を覗き込む。
「…今は話しかけんな、」
「えーー、親友がそんな顔してたら気になんじゃんw」
こいつは俺の同級生。橘 楓。幼稚園から高校まで一緒の親友だ。見た目はチャラいが、学年で1位を取るほど頭がいい。
「…お前はさー、好きな人に触られたらどうすればいいと思う、?」
楓がビクッとし、ブハッと大声で笑う。
「あははははっ、!w待って、!wゴホッ、零、す、好きな奴居んの!?w」
「……だったら何。」
「いや、w今まで恋愛に鈍感すぎてw、好きって感情あるんだって思ってwwww.」
イラァ、と楓に対する怒りがでた。
「…お前に相談した俺が馬鹿だったわ。」
「あぁ、ごめんごめんwいじりすぎたw怒んなよーw恋するレイちゃん♡」
「…」
睨む。
「おー怖、てか誰が好きなん?どうゆう人?」
「…すげー頑張り屋さんで、可愛くて、ふあふあしてて、」
先輩のいい所が止まらない。楓が呆れ、俺の口を手で塞ぐ。
「ムグッ」
「あーもういいから、俺おなかいっぱい。てか本当にそいつのこと好きなんだな。」
「うん。大好き、」
楓の手がピクっとなる。ボソッと何かをつぶやく。
「ん、?なんか言ったか?」
「いーや、何も。てか誰が好きなん?」
「…秘密。」
「…ふーん。教えてくんないんだ。」
別に教えても良かった。だけど、男が好きと言ったら、楓はそばにいてくれるだろうか、その言葉が頭に浮かぶ。楓に拒絶されるのは、とても怖かった。
「…まだ、ダメ。」
「……ん。待ってるわ。」
楓は嬉しそうに笑う。その笑顔にホッとし、口を開く。
「でも全然意識してくんねーんだよな…ただの後輩としか見られてないって感じ…」
「あ、先輩なんだ。じゃー積極的に攻めてみたら?少しでも意識して欲しいんでしょ?」
「!、それだ。ありがとう!楓、!放課後してみる、!」
「はいよ。がんば。」
授業が終わり、放課後になり、サッカー部に行く。
「、!高野先輩!」
「!、零さん。昼休みぶりですね。どうしましたか。」
「あ、あの、!部活終わったら、時間ありますか!」
「ん、?部活終わりですか、?時間はありますが…」
「じ、じゃあ、俺でよければ放課後どこかに行きませんか、!」
高野がピクっと零を見上げ、ぱあっと嬉しそうに見る。
「いいですね!!行きましょう!。憧れだったんです!放課後何処に遊びに行くの!」
その笑顔が可愛くて、抱きしめたくなるが、グッと堪え、部活の活動に入る。先輩と放課後デートに行けると思い、嬉しさが部活に影響する。
(零さん、!今日はすごい気合い入ってるなぁ、)
自分が好意を持たれていることに気づかず、零を心から尊敬する。
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