コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
クルシイクルシイクルシイクルシイ………
どこからか耳を澄ますと聞こえる
(生きるって苦しいよね)
「あぁ!!死にたい!!!辛、だるい!」
(それって本音?)
「誰か…𓏸𓏸して…」
(他人に頼るのってどうかと思うけど)
「この前𓏸𓏸カットしちゃってさ、、」
(かまってちゃんかよ、)
私はそう思いながら薬に手をつける。もちろん持病の薬だ。
騒がしい教室の中、友人と話ニコニコと貼り付けられた仮面をつけて。「そんな怖いこと言わないでよ笑」なんていいながら、【友達】と言う仲間がいるだけましと思いながら。
ほんとに苦しい時ってシニたいなんて簡単に言えなくて、口下手な私は、僕は、あなたに、友人に言えなくて。
実際、暗い性格というよりニコニコと笑ってる明るい性格近いのもあって” シ ”に関する事はあまり言わない。言いたくないだけだ。言ってしまったら…本当になってしまいそうだからだ。
ホントにシてしまいそうだから
なんてくだらない事を考えながら帰路を歩く
幸せのお守りを握りしめながら。ふふっと微笑む。
帰り道…人気の多い場所は歩きやすい。
色んな人がいて楽しい。俯いている人や笑って幸せそうな人。
耳を澄ますと聞こえる何が聞こえる?
*ミミヲスマストキコエルナニガキコエル*?
「声…?ここは…?」
ねぇ、聞こえた?聞こえた?あなたのお耳使える?
ネェ、キコエタ?キコエタ?アナタノオミミツカエル?
不意に風の音、鳥の歌声、人の声が聞こえなくなる。
不自然所の話じゃない
「変な場所に来ちゃった…」
見たことはある場所ではあるが。
帰路でもあるがいつもの空気とは違う。
言える?言える?あなたの気持ち?私の気持ち?
イエル?イエル?アナタノキモチ?ワタシノキモチ?
「ん……???」
急に口が開けられなくなった。
目の前に見えるのは古びた建物…さっきまではなかったのに。
だんだんと息がしづらくなる。
目の前に不意に現れた影。
2つの毛深い影。
「!?」
体がこわばり、息を飲み固まる。固まることしか出来ないのだ。
暖かい手のような硬い皮のようなもので目が塞がれる。
視界が真っ暗になり、また変な声が聞こえる。
恐怖にしゃがみこんでしまう。
見える?見える?あなたの幸せな未来?
ミエル?ミエル?アナタノシアワセナミライ?
私は必死に目を開ける。
開けようと必死にもがけばもがくほど目を塞ぐものの力が強くなる。
「っ………」
声を出そうとするが口から息を吐けない。
恐怖がつのっていく。どんどん怖さとどす黒いものが…
イキタイ
心でそう思うと
すっ、目を塞いでいたものも、耳も、視界も元に戻る。
目の前を見ても変な建物もなくなり、いつもの帰路に戻る。
「………」
道端で座り込む私を歩いている人は不思議そうに見ている。
私は何事もなかったかのように立ち上がり帰宅に向け歩みを進める。
唇を噛み締めながら歩を進める。
ℯ𝓃𝒹