テラーノベル
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服を涼太とさりげなくおそろいにしてみたり、たまに彼のメンバーカラーである赤を身につけてみたり。散々アピールをしてきたはずだ。
だけど
💙「涼太の料理、食べたいなぁ」
そう、ほんの期待を込めて口にしてみても――
❤「もちろん作るよ!」
💙「え!?ほんとに!?」
❤「せっかくだから、メンバーも誘おっか!」
💙「……」
ちがう、そうじゃない。
俺が欲しいのは“みんな”じゃなくて、“ふたり”なんだっての。
(鈍すぎるだろ……いい加減、気づけよ……!)
──────────────
そんなある日、俺はついに腹をくくった。
💙「ふ!た!り!で、出かけよ!」
一語一語に力を込めて言えば、
❤「え?うん、いいよ」
あまりにもあっさりした返事。
……もうこれは、ズカズカいかないとダメなやつだ。
⸻
ランチに入った店で、料理が運ばれてくる。
💙「うわ、うまっ!」
❤「ふふ、よかったね」
涼太は嬉しそうに微笑む。
その表情ひとつで、俺はいつもドキドキなのに。
💙「涼太のも、おいしそうだなぁ」
❤「ん?食べる?」
💙「……いいの?」
(きた。ここだ)
間接キス作戦。
完璧な流れだと、俺は確信していた。
……が
涼太は何の迷いもなく新しいスプーンを取り、
「はい、どうぞ」と差し出してきた。
💙(……………)
💙(そうじゃねえええんだよ!!)
心の中で盛大に叫ぶ。
期待して、勝手に舞い上がって、勝手に空回りして。
でも
俺は、諦める気はなかった。
(次は、もう逃げ場のないやつでいく)
そう心に決め、
俺はついに“本気の作戦”を思いつくのだった。
つづく。
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