物の散乱している部屋で私達は横になる。
手を繋いで。
向き合って。
視界は白いモヤモヤとしたもので覆い隠される。
「次はさ」
掠れた声でポツポツと喋る。
「美味しいの沢山食べて」
1つ
「沢山遊んで」
2つ
「楽しいことが多いといいな」
3つ
もう長く話すことはできない
『ねぇ』
『しりとりしよっか、』
そう言う彼女を見つめながら
「しりとり」
『りんご』
「ごりら」
『らんぷ』
「ぷ、プレート」
彼女からの返しは無い。
「ゴホッ,」
息を吸う度に肺いっぱいにそれは侵していく。
「ドア」
「あい、す…」
視界はぐるぐるとまわって。
「す、ゲホッ」
まともに話すことの出来ないほど。
「好き」
煙は部屋を充満した。
おいてかないでよ
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