目がまわる。
足が勝手に動く。
胃が浮いてくる。
痛い。いたい。イタイ。イタイ。傷威。
雪の中、誰かが走ってる。
白い息を漏らしながら、走ってる。
あの子は何がしたいんだろう。
あの先は、皆が苦しむ森なのに。
茨の道を、あんな歳の子が走り切れるわけがない。
いやだ。
私は行かない。
私は、あの道に進まなかったから…今があるのに。
もう二度と、あんな道を見たくない。
行きたくない。
あんな世界があるなら、この世界は…一体、どんな世界なんだろう…。
息が出来ない。
苦しい。
けど、このままでも良いのかもしれない。
キツイな…笑 けど、これで良い。
はぁ…ダメだ…。
結局、棘だらけの手枷にしがみ付いてしまうんだな…。
虐めの共犯者…私はそれになってしまった。
けれど、あの時に虐められっ子を庇わなくて良かったって思ってる。
きっと、あの時に庇っていたら
私が虐められていたかも知れないのだから。
けれど、その選択を取ってから、私の心に空白ができた_