コメント
3件
本当に、本当に最高でした。 完結まで書いて下さり、ありがとうございました!ぶいさん、凄いです!こんなにいい作品を1日で書き上げ、完結させてしまうなんて!本当に打つの早いですね!? そして、本当にお疲れ様です。 テスト前に風邪など引かぬように、体調に気をつけて、ゆっくり休んでください。 短編集、楽しみにしてます!
これで最後です
「沈黙の温度」最終章〜光のほうへ
記事が出た数日後、
SNSには様々な声が溢れていた。
驚き、怒り、悲しみ、そして……
**「待ってる」**という声。
──
「ジヨンとT.O.Pが、どんな関係でも構わない」
「音楽に救われてきた。だから、また聴きたい」
「彼ら自身でいてほしい。全部受け止める」
──
最初は恐怖だった。
だが、ジヨンはその“言葉”たちに救われた。
そしてT.O.Pもまた、それを見ていた。
不器用な自分が、誰かの心を動かしていた事実に、
静かに目を伏せた。
その夜、ジヨンがT.O.Pの部屋をノックした。
🐲「ヒョン。……やろう。ステージに、戻ろう」
🔝「戻ったら、また言われるぞ。『見せつけるな』『解散しろ』……」
🐲「……でも言われてもいい。俺たちが、何も隠さずステージに立つことが、
俺にとっての“答え”だから」
T.O.Pは一歩、ジヨンに近づく。
🔝「なら、手、握って立て。お前が怯えそうになったら、俺が引っ張るから」
ジヨンの目が、まっすぐにT.O.Pを見る。
🐲「俺はもう、ひとりじゃない」
⸻
そして当日。
3年ぶりのドームツアー、復帰ステージ。
数万人のペンライトが揺れる中、
ステージのセンターにT.O.Pとジヨンが立つ。
MCタイム。
会場が静まりかえる。
ジヨンが、マイクを取る。
🐲「俺たちは……変わってしまったのかもしれません。
でも、変わらずにいたかったものもあります」
T.O.Pがその横で、静かに頷く。
🔝「それは、音楽。そして、みんな。
どんな言葉をもらっても、今日ここに立てたのは、受け止めてくれたあなたたちのおかげです」
そして、ふたりで見つめ合い、
一歩、近づく。
🐲「これは俺たちの物語の続きです。
沈黙の時間の中で、何度も迷って、でも、やっと答えが出せた」
ジヨンの声が震えながらも、最後は笑っていた。
🔝「沈黙の温度は、きっとあたたかかった。
だって、こんなふうにまた、笑えるから」
T.O.Pがマイクを持ち上げる。
🔝「音楽は、真実を隠せない。だから俺たちは、音で伝える。
聴いてくれ。これが、今の俺たちだ」
そしてイントロが流れた。
新曲『Still Mine』。
歌いながら、ふたりは時折、目を合わせる。
それは、誰にも言えなかった日々を越えて、
やっと“未来”を見ている目だった。
[完]
何万という歓声の中で、
ふたりは、光のほうへ歩き出した。
どーでしたか!?
これでこの話は終わりです、、
ここまで見てくれた皆さんありがとうございました
タプジーの短編集などを後日書くと思います
その時は読んでくれると嬉しいです
見てくれてありがとう
ばいばい