テラーノベル
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飛鳥ちゃんで不穏・死ネタ・ホラーのフルコースをやりたい!!!!行くぞー!
一応成人想定
主人公は特に決めてないので、夢主でも参加してる子でもなんでもいいんじゃないでしょうか。一応異世界隊所属にはなる。
二月、雀田飛鳥が死んだ。彼女は数ヶ月の日本各地旅行に出かけていた。その旅先の滋賀県で刺されたそうだ。そんな連絡がスマートフォンに届いた。ありえない、あの女傑が?信じられるわけがない。でも、伝えてきたのはミカさんで、奥では啜り泣くような誠さんの声が聞こえた。ここまで大事になってるんだ、嘘だとしたら悪質すぎる。そんなものをつく人達じゃない。脳の奥では本能が悲鳴をあげていて、でも妙に澄んだ思考が認めてしまっていた。そうか、飛鳥は死んだんだ。
そこからあれよあれよという間に葬儀に出ていた。心を落ち着かせるためにつけたテレビでは、飛鳥のニュースがあげられていた。刺した犯人は、若い大学生の男らしい。動機は何も話していないらしい、「刺したあと引き抜こうとしたら、手首を掴まれた。」と供述しているそうだ。彼女らしいとは思ったが、とても見る気にはなれない。仕事をしていても、どこかミスをしてしまった。ネットも現実も、彼女の話題から逃れるすべはなかった。
飛鳥の遺体はお焼香をあげる際に少しだけ見ることができた。既にエンゼルメイクが施されていて、生前の姿と遜色がないように見えた。だが、あの鷹のような目が閉じられていることは、強い違和感があった。
後飾りの後は解散となり、帰路につこうとしたところ、誠さんに引き止められた。
「ちょっと待ってくれ。渡したいものがあるんじゃが。」
「渡したいもの?」
「何故か飛鳥、遺言状を書いておったらしくてな。そこに、これをお主に渡すよう書いてあった。」
そう言われながら手紙とシュシュを渡された。色んなことで驚いた。彼女が遺言状を事前に書いていたこと。そのうえで、手紙を渡すように書いていたこと。色んな疑問が湧き出たが、一番に出たのは「なぜ、遺言状を書いていたのか」。ただの旅行なら書こうとは思わない。なら彼女はそこまでアウトローな旅をしていた……誰にも言わずに?そのうえで、自分の死期を予見していた……?そして、このシュシュは一体……その疑問を誠さんは察知したのか、首を横に振り、「遺言で中身は見ておらん、好きにしなさい。」と去り際に言われた。ひとまず、家に帰って読むことにした。
丁寧に蝋で封をしたそれを開ける。相変わらず綺麗な字で、警告が書いてあった。
『多分死ぬ。殺される。逃げても無駄。あいつらはどこまでも追ってくる。ならいっその事、盛大に殺されて世に引きずり出す。情報は誰にも見られないように、シュシュの中に詰めておいた。開けても開けなくてもいい。あんたには経緯を話しておく。私が長い旅の案内人として雇ったガイドが、行方不明になった。それを追っていたら、虎の尾を踏んでしまったらしい。正直あんたにはこの件に関わってほしくない。でも、きっと不満に言うだろうから、一応用意した。でも約束して、絶対にふみこみすぎないで。ころされる。かかわりたくないならこれはもやして』
最後は焦っているのだろうか、相当走り書きだった。でも、彼女の行動の辻褄があった。彼女の長旅のガイドが行方不明となり、その行方を個人で捜索していた。その調査を続けていたところ、運悪く何かの機密事項にでも触れてしまったのだろう。彼女は追われる身になり、殺された。でもそれだけでは終わらなかった。刺された後に手首を拘束して、警察が来るまでの時間稼ぎをして、犯人を逮捕した。そこで事切れてしまったのだろう。
今は上手く隠しているが、この手紙のことがしれたら、次は自分が狙われる。だから燃やせと言っているんだろう。だが、彼女の正義感をここで終わりにしたくない。元はと言えば、ガイドさんのこともあるのだ。引き受けるべきだろう。思い立ったが吉日、すぐに行動を開始した。
まずは手紙を燃やす。残念だが、ここから足が着いてしまえばさらに面倒くさいことになる。燃やすしかない。その後、会社に長期休暇の連絡を取った。期間は1ヶ月。この期間に原因解決とガイドの安否が確認できなければ、この件を完全に諦める。その後は荷物を詰める、なるべく大きくならないよう軽装で、リュックひとつでいい。逃げる時に軽く、いつでも入手できて破棄できるものしか持っていかない。スマホの電源はなるべくつけずに、上着も最小限。寒いが、まぁ問題ない。あとは……シュシュの中の情報確認もしておこう。シュシュの縫い目を解く。そこに書いてあったものは、あまりに奇怪で信じられないものだった。
・見た目は30代前半の女性。身長156センチほど。細く華奢。肌は褐色で、失踪当時の服は旅館の和装。髪はミディアム。
・利き手は右手
・味の濃いものが好き、精進料理は嫌い
・出会いはネットで声をかけたから。危機管理が不足気味?
・ガイドさんの出身地は生前村。恋人が一人、交友関係は希薄。絞り込みやすい。
・ガイドさんが昔話したこと、怪異の話。生前村は古い村。何か関係?
・一切昔を話すことをしない、トラウマがあると推測
・生前村は人が多い、私のような部外者を歓迎しない雰囲気。
・山に祠、邪神様。生贄。赤子。←大きな情報源
・今までに関与した人数は3人、私は4人目
・生前村は因習村
・読み切った後燃やすこと
書いてあることが信じられない。流石に目を疑った。飛鳥はこんなファンタジーを書く人間では無い。でも、命を犠牲にした情報をこんな茶番で終わらせる人間では無い。つまり、これは真実と見た方がいい。因習村、閉鎖的な村などで古くから根付く村。アニメや創作でしか見たことがないが、信じられないわけではない。何せカルト宗教なるものが流行るほどだ。あってもおかしくはない。だがしかし、全くの無情報という訳でもない。
ガイドの詳しい話、生前村という村。調べてみると滋賀県のどこかというのはわかったものの、途中で地図アプリが途切れてしまった。これは困ったことになった。地道に自分で探すしかない。
ひとまず最後の一文通りに紙は燃やす。情報をメモした紙は同じようにスマホとカバーの間に隠すことにした。リュックにはシュシュをつけた、お守り代わりにしたくて。準備は比較的整った。仕事の引き継ぎ作業などを済ませたら、滋賀県に飛び立つ。そこで彼女に関する情報を見つける。こうしてやることを淡々と整理していると、巻き込まれる可能性が急に脳裏を過ぎってきた。遺書、書いとこうかな。
二月、新幹線に乗り込んだ。目的地は、もちろん滋賀県。新幹線に乗り込む前に、電話をかけておくことにした。
「もしもし、誠さん。」
「なんだい急に。仕事も休んだんだろう?」
「あの子を殺した犯人について、教えていただけませんか?」
「……追う気か?」
「はい。」
「……はぁ、止めないぞ。少し待っていなさい。後でめーる?とやらで送信しよう。」
「ありがとうございます。」
調べあげる。徹底的に、入念に。犯人の動機も、飛鳥が巻き込まれた理由も、ガイドの安否も。全部判明させてみせる。その奥にある、元凶も。車内で座り、急いで乗ってくる人を眺めながら、スマホを取り出す。車内の白い照明の下で、何度も何度もメールの送信を急ぐかのようにスクロールを繰り返す。スマホの左上の時計は、通話から10分を知らせた。機械音声の冷たい声が流れた後、新幹線は動き出す。もう戻れない。巻き込まれても文句は言えない。それでも、指はメールを開きっぱなしにしている。
ま、まずい!!!長くなるやつだこれ!!!
コメント
30件
今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! これは神作過ぎるね… 不穏も鬱も凄く詰め込まれてて… 凄く続きが見たいので笑顔待機します(?) もう本当にあの飛鳥ちゃんが残した物は とても大きくて重い物だった… 主人公が○なない事を祈ります… もし○ぬなら、せめて成し遂げて…(?) 次回も楽しみに待ってるね!!!!
続きが気になりすぎますお願いします早く書いてください
じょ、序章…?? あの、既に大分不穏