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ruruha
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羽海汐遠
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ゆるティー
26
この作品は完全一次創作です。似たような作品があったら教えてください。(消します)実在する人物、団体などには一切関係ありません。初作品ゆえ拙い部分もありますが暖かく見ていただけたら嬉しいです。
知識不足なので間違った情報を書いてしまうこともあると思うのですが、その場合もご指摘いただければ幸いです。
上記をご必読の上、お話を楽しんでください!
「うわぁ〜!広葉のお弁当超美味そうなんだけど!!」
昼休み。地獄の午前を終えての安らぎの時間。当たり前のように友達と机をくっつけて、お弁当箱を開く。広葉のお弁当箱は彩に満ちていた。シンプルかつ栄養まで考えられていて、それでいて香りもいい。誰がどう見ても、「おいしそう」と思うお弁当だった。
「ほんと!?これ全部あたしが作ったんだよね!」
「は!?マジ!?これ広葉が!?」
「まじまじ!あたし料理得意だもん!」
「うわー家庭的。うちには無理だわ。」
1口食べて顔が綻ぶ。おいしい。我ながら味付けが天才的だ。しっかりと味はあるのに、くどくなくて飽きない。野菜と肉のバランスがちょうどよく、誰に出しても恥ずかしくない味だった。午後も頑張るぞ、という元気が出る。
友人がいいなー、と広葉の弁当を覗く。あまりにじっと見られるので卵焼きを一つあげた。友人の顔も綻んだ。口に合ったらしい。大好評でまたつまませてと言われた。
安らぎの時間が終わり、午後の授業が始まった。程よい眠気が襲ってきたが、目をこすってなんとか耐えた。授業自体がつまらない訳ではない。が、理解できないものについて考え続けるのは非常に退屈だ。自身以外に解読不能な字でノートをとりながら、必死に放課後を待つ。
放課後になった。一気にテンションMAX。早く遊びに行きたい。今日はカラオケ。喉枯れるまで歌ってやるんだから、と意気込む。友人の腕をぐいぐいと引っ張って、通学路を小走りで歩く。
今日はクラスメイトも何人か居た。クラスの男子とも、少しだけ仲良くなれた気がする。別にそこまで歌がうまい訳ではないが、盛り上げ役の役割には慣れている。
「ねぇ広葉、何歌うの?」
「やっぱこーいう場では女々し〇てでしょ!あたし踊れるから!」
「草」
一気に場があったまる。歓声と拍手が広がって、みんなとの距離が縮まった。結局盛り上がりに盛り上がって3時間ほど歌っていた。外はすっかり暗い。みんなと現地で解散して、ふぅ、と一息ついて時計を見た。
「うわ、うっそ……まじ、?」
時間を見た。電車の時間を過ぎていた。詰んだ。終わった。どうしよう。電車は2時間に1本しかない。あと約1時間20分ほど待たなければいけない。親は車を持っていないから。大きなため息が出た。友人たちはみんな帰ってしまった。みんな広葉ほど家が遠くない。とりあえず親に連絡して、かなり遅れることを伝えた。
「……え!?雨ぇ!?」
さらに最悪な事に、今日は雨の日だった。予報はされていたが、ここまで遅くなると思わなかったので傘を持っていない。近くの建物で雨宿りをしようとしたが、どこも雨をしのげるような構造では無かった。仕方なく、スクールバックで頭を隠しながら走った。この近くには少し歩けば神社がある。そこで電車が来るまで雨宿りをさせてもらおう。
地面がぬかるみ始めていた。靴と靴下は既に濡れていて、不快感でいっぱいだった。が、なんとかその神社へとたどり着いた。木が沢山あって、何よりお社が大きな屋根で覆われている。雨宿りにはぴったりだ。
「うわぁ、神ぃ……!」
お社へと走った。雨と完全に遮断された。折角だから財布の五円玉を1枚だけ入れて、少しだけお邪魔します、とお辞儀した。石段に座り込んで、親とやり取りをしていた。何時頃に帰れそうか、ご飯はどうするのか、帰りに買ってきて欲しいものはなんなのか、電話よりメール派の母に事細かく予定を伝えて、スマホを閉じる。少し寒いな、早く帰りたい。そう思っていた。
すると突然、お社の中の灯りが着いた。中に人影。もしかして、神社の管理職の人かも。こんな時間に来た自分を怪しんでるのかも。そんなことを考えている間に、襖が開いた。
「……こんな雨の中、参拝の方かい?」
「……え、」
超イケメン。和装で、背が高くて、顔が良くて……そしてなにより雰囲気が綺麗。
「あ、あのっ、!すみません、怪しい者じゃなくて、!!」
「ん?そんなの分かってるさ。君の気配に敵意はないからね。……それにしても君、どっかで僕と会ったことない?」
「……え?ないと思うけど……」
「………そう。……ねぇ君、少し上がってかない?寒いでしょ、この雨だし。」
「え、いやでも────」
「いいでしょ?」
「は、はい……」
この謎の男が、広葉に深く関わることになることを彼女はまだ知らない。
コメント
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りんごさん、こんにちは!第2話読ませていただきました🌷 雨の夜、見知らぬ和装の男性に「上がってかない?」って……その距離感がもう最高にドキドキしました。日常の何気ないシーンから一転、灯りがついた瞬間の空気の変わり方、すごく好きです。広葉の戸惑いも、相手の落ち着いた物言いも、丁寧に書かれていて引き込まれました。続きが気になります!