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「ハァ…ハァ…ハァ…」
彼の名は「緑色」目が緑であることから付けられた名前。
両親はその名前を付け、大層可愛がって居たそう。
ただある日、両親が無くなってしまう。
彼はとても悲しみ、絶望した。
何故なら、彼の味方は両親だけであったから。
元々、彼は地域の住民から蔑まれていた。
「毒々しい目の色」「触るな。毒が移る」
両親を無くし、唯一の味方を失った彼は、村を出た。
行くあてが無かった彼は走った。ひたすら走った。ここが何処か分からくなるほどに。
「疲レタ…」
疲れて、座り込んで居たところ誰かに声を掛けられた。
「君…こんな所で何してるの?」
「ッ!?」
俺は反射的に声を掛けた。
だって当然だろう?久しぶりに人を見たから。
こんな森の奥深くに人が来るなんて滅多にない。
「アッ…貴方ハ…?」
彼はそう聞いてきた。それに対し、俺はこう返した。
「俺はらっだぁ!君は?」
「ミッ…緑色デス…ミドリトデモ呼ンデ…」
オレは掠れるように小さな声でそう言った。
するとその男はオレの声をかき消すようにこう返してくる。
「よろしく!みどり!」
彼はそう言い、手を差し伸べて来た。
オレはその手を取りさっきと変わらず小さな声でこう言った。
「ヨロシク…ラダオクン…」