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番外編42『夏だ!海だ!祭りだ!合宿だ!?』
中編
残りの5組。
ボスキ、アモン、フェネス、テディ、
ベリアン、ミヤジ、シロ、ルカス、ベレン
バスティン、ラト、ユーハンの訓練は――。
指導係 ボスキ 訓練生 アモン
『アモン。訓練が終わるこの日数。俺から1本でも取れればお前の勝ち。逆に俺から1本も取れなければ俺の勝ちだ。 』
『え?それだけで良いんすか?』
『あぁ。』
『訓練が終わるまでって、1週間あるっすけど…。』
(その中で1回でもボスキさんに勝てばいい…。それなら楽勝っすね。)
『剣を構えろ。アモン。』
『了解っす。』
指導係 フェネス 訓練生 テディ
『俺はあんまり指導とかやったことないしな…。』
『自信持ってください、テディさん!』
『わ、わかった。テディへの訓練は『筋肉をつける』こと、なんだけど。ただ単に筋トレとかするんじゃなくて、いつもとは趣向を変えてみようと思ってるんだ。』
『なるほど……。』
『まずはこの丸太を担いで海の周りを走ろう。』
『えっ!?』
『キツイかもしれないけど頑張れるかな?』
(流石フェネスさん…これを軽々と……。)
俺はフェネスさんに負けず丸太を担ぐ。
『はい、行くよ、テディ!』
『は、はい!』
指導係 ベリアン、ミヤジ 訓練生 シロ
『ふん…。剣を持った我と丸腰の貴様らで相手するか…。』
『はい。シロさん、こちらは武器を持っていないからと言って遠慮する必要はありませんからね。』
『2人とはいえこちらは武器を持っている。この状態で我に勝てると思ってるのか。』
『シロ君に連携を必要としてもらうためだよ。』
『では、行きますよ。』
指導係 ルカス 訓練生 ベレン
『ベレン君は何か悩み事とかないかい?』
『悩みごとですか…。一つだけ、あります。俺はずっと眠っていて…ベリアンが2000年以上も天使と戦い続けていて…昔は俺がベリアンを引っ張っていたのに今となっては俺がベリアンの足を引っ張ってるような気がして。凄く…劣等感を感じています。』
『ベレン君…。』
『もちろん、ベリアンがそんな風に思ってるとは思いません。でも、俺の中で…。そう思ってしまう自分がいて…。』
『なるほど……。そしたらさ、ベレン君。海に向かって叫んでみたら?自分の中の劣等感とか、嫌なこととかさ。』
『俺の中の嫌なこと……。』
『うん。少しはスッキリするかもしれないよ?』
『分かりました。すぅ……。』
指導係 バスティン、ラト 訓練生 ユーハン
『ユーハンは守りに徹している感じがして攻めの姿勢が弱い気がするな。』
『なるほど…。どうすれば攻めの姿勢を多くできますかね?』
『ふふ、簡単ですよ。私を最も憎い相手だと思えばいいのです。』
『最も憎い……相手……?』
『ラトさんには天使の格好をしてもらった。』
『クフフっ。遠慮はしなくていいですよ。ユーハンさん。私のことを殺すつもりで来てください。』
『……。』
一方その頃――。
『はちみつレモンまた作ったの?』
『えぇ。あとは塩を振って完成よ。塩に含まれるマグネシウムは失われた塩分を……。』
『それ聞いたよお姉ちゃん…(汗)』
『アモン、余裕ぶっこいて勝てるつもりでいただろ。数打ちゃ当たる精神か?』
『く…っ。』
『そんなんじゃ俺には勝てねぇよ。』
『……。』
『…また明日だな。』
『お疲れ様、テディ。』
『はぁ、はぁ…っ!』
(少しやりすぎたかな?)
『テディ、大丈夫?少し休憩――』
『いや、大丈夫です!俺今凄く嬉しいです!フェネスさんと肩を並べて鍛錬出来るの!』
『テディ…。』
(ふふっ。良かった、俺の鍛錬に満足してくれたみたいで。)
『…この我が手も足も出ないとは。』
『ふふ、これで連携が必要なものだとわかってくれましたか?』
『ふん…そうだな。』
『分かってくれたようで良かったよ。』
『これで鍛錬は終わりか?』
『後は繰り返し鍛錬するだけです。シロさんほどの実力ならすぐに順応できると思いますよ。』
『…少しはスッキリしたかい?』
『はい。』
『それなら良かった。ベレン君。ベリアンは君のことをずっと心配していた。もちろん話を聞いた時は驚いたけれど今では君は私たちの仲間だ。目覚めてくれて本当にありがとう。ベリアンも何度も言われたと思うけど、本当に感謝しているよ。』
『ルカスさん…。はい。これからもよろしくお願いします。』
『ふふ、そうですよ、ユーハンさん。その瞳でそのまま私を殺しに来てください。』
『く、はぁ、はぁ……っ。』
(ラトさん…わざと煽ってるな。)
『はぁ……っ!!』
『!!』
『ラトさんから1本とったな。ユーハン、今日はもう終わりだ。』
『はぁ、はぁ…っ!! 』
バサッ!
『おい、ユーハン!!』
私は天使の羽を落とす。
『クフフ……怒りが溢れて止まらないようですね。いいですよ、ユーハンさん。本気で殺しに来ても。』
『はぁ、はぁ……っ。』
今回のこの5組の中での一番葛藤を抱えているのは――。
シノノメ・ユーハンだ。
次回
『シノノメ・ユーハンの心の葛藤』へ続く