学園の中庭人の影などないはずのそこに影があった
人がいたのに驚いたがそれ以上にのに人物に気を取られた
式典で問題を起こしたモンスターそれと一緒に魔力の気配を感じない二人
そのうちの一人が中庭にあるベンチに片膝を立てながら座り始めてみる煙草を吸っている
普段の自分なら煙草など体に悪いし美しくないから止めるなのにそこで煙草を吸うその人物は何処か儚く目を離したら消えてしまいそうで目が離せなかった
まるで何処か遠くを見ているその目には何が映っているのか
つい見入ってしまう
「そんなに見られたら体に穴が空いてしまいますよ?」
突然その人物から声をかけられた
気付かれないような距離にいたはずなのに
さも当然の如く、動じずにこちらを向く
未だ自分の姿を捉えない目
いったいどこを見ているのかそんな事を考えながらなぜその様なところにいるか聞く
クスリと笑い立ち上がる
音を立てずにこちらへ来る
いつの間にか目の前に居たその瞳にはやっと自分を捉えたと分かる
今にも消えそうなその瞳には水が浮いている
まるで死にたいと言わんばかりの大きな目がこちらを向く
「死にたいの?」
思わず聞いてしまった
初対面にこれは失礼よね
以外にもその人物は優しく慈愛に満ちた眼差しでゆっくり答えた
「はい。生きる意味はありませんから」
それを聞いて無性に腹が立った
それ以上に美しく儚い表情を見せるこの人物がどんな顔で笑いどんな顔で怒るのかが気になった
「なら生きる理由になってあげる」
それを言ったと同時に学園長が来た
どうやら異世界から来た彼らの処遇が決まった様だ
…….続く…かも???
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