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約束の時間より少しだけ早くファミレスに到着した。
そう言えばあの時、注文をしまくったけ。
残してしまって申し訳なかったな。
店内を見渡すと約束の相手はすでに席に座っていた。
「早いのね」
スマホを操作していた手を止め茂が振り返った。
アイスティーを注文してから茂に給湯室でのお礼を伝えた。
「いや、あれは100%俺のせいだから。バカなことをして雪を悲しませた上に迷惑をかけてしまった。本当にごめん」
「もう、済んだことはいいよ。ただ、佐藤さんについて問題を提起してくれたのは北山くんだから」
「それで、今日はどうした?」
「ちょっと聞きたいことがあって」
スマホを取り出したタイミングで店員がアイスティーを運んできた。
店員がいなくなってからスマホのロックを外した。
「Ayaさんって知ってる?」
「あや?」
「Twitterで相互フォローしてる人なんだけど、最近は写真が送られてきそれがちょっと・・・
見てくれる?」
Ayaから送られてきたダイレクトメッセージをスクロールさせていく、明らかに茂の表情が険しくなっていく。
「最初は何だろう?誰だろう?って思ったんだけど・・・ホクロに見覚えがあって。でも、こんな所をまじまじ見ないから確信が持てなかったんだけど」
そう、このホクロには見覚えがあった。そんなにじっくり見たことはないし、脚の付け根に目線がいくようなことを今までした事がなかったから昨夜、初めて賢一のを口に含んだ時に確認した。
賢一が写真の人ではない事に安堵したがそれ以上に賢一の表情が・・・
「どうした?顔が赤いけど、熱でもあるのか?」
初めてあんなことしたけど、感じている賢一の表情がセクシーでいつも私の方が翻弄されっぱなしなのを逆転できる方法が見つかったとか考えて、体が火照りそうとか言えない。
「大丈夫、そのいやらしい写真が恥ずかしいから」ということにしておいた。
「関谷 絢」
「え?」
「雪と付き合う直前にちょっとだけ付き合った子。OB訪問で来た関谷さんに同僚が話を付けて
合コンした時、その・・・お持ち帰りして付き合うことになった子で、その後に雪と会えなくなって別れたんだ」
茂と付き合うきっかけ、あの時、彼女ができたならサシ飲みはできないと断っていたら、彼女と別れたから付き合って欲しいと告白されて付き合い始めた。
でも
「もう、1年も前の事だよね?それとも私と付き合っている間も関係があったの?」