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準備室に入るなりWの低い声が響いた。いつものように穏やかではない。声の奥に、熱と冷たさが同居していた。
「……楽しそうだったな」
「……え??なにが??」
Dが振り返るより早くドンと壁に押しつけられる。
「な──ッW……??」
「なんで……あんなにくっついて笑ってんだよ……Kと」
Wの目が射抜くようにDを捉える。その視線に、Dは思わずたじろいだ。
「あぁ……昼の職員室??いや、あれは別に──」
「別にって、じゃああいつが腕掴んで顔近づけてきても何とも思わねぇってか??」
Wの声は低く、怒りを抑え込んでいるのがDにも分かった。Dは恐る恐るWの顔を覗き込む。
「……やだなぁ〜もしかして……妬いてる??」
Dが笑いながら言いかけた瞬間、Wの唇が激しく塞いできた。
「……んぅ////」
いつもと違い、強引で容赦がない。舌が無理やりこじ開けてきて、Dの口内を支配してくる。Dは息をするのも忘れ、ただWの熱に身を任せた。
「ん……ッ♡……W……??」
ようやく解放された唇から、熱い息が漏れる。Wの顔は怒りと欲望に歪んでいた。
「……俺以外、見るな、話すな、触らせんなッ!!」
その言葉はまるでDを自分だけのものにするかのような、強い独占欲に満ちていた。
「……嫉妬、してんの??」
Dが問いかけると、Wはフッと息を吐き、Dの耳元に唇を寄せる。
「してるに決まってんだろ。お前は俺のだろ……??」
Wの手がDのジャージの裾を荒々しくめくりあげる。ひんやりとした空気が肌を撫で、Dは身震いした。
「ちょッ、ここ学校だぞ……ッ生徒は──」
「もう帰った。鍵も閉めた」
Wの言葉にDは驚きを隠せない。いつもの穏やかな彼ではない。
「……本気じゃん」
「本気じゃなきゃ……こんなことしねぇ」
Wの唇がDの首元に噛みつくように落とされる、甘く、そして乱暴で跡を残すように、所有の証のように。Dは背筋がゾクリと粟立つのを感じた。
「……Wのそんな顔、初めて見た……」
「お前が……嫉妬させるからだろうが」
熱を帯びた手がシャツの下を這い、Dの腰にまわる。その指先が触れるたびにDの体は甘く痺れた。
「俺に……抱かれろッ」
その言葉にDはつい笑みをこぼす。Wの真っ直ぐなそして熱い視線を受け止める。
「……Wになら、抱かれていい」
その瞬間、Wの目が細くなった。唇を重ね、腰を絡める。まるで飢えた獣のようにDを押し倒した。Dの体が机に打ち付けられる鈍い音が静まり返った準備室に響く。
「んぅ♡……あ……ッ♡強ッ♡……Wッ♡」
Dの喘ぎ声が、Wの荒い息遣いに掻き消される。乱れたジャージの裾から覗く肌に、Wの熱い指が食い込む。シャツのボタンはすでに弾け飛び、露わになったDの胸元に、Wの唇が激しく吸い付いた。
「俺の物だって体に刻み込む……今だけは言い訳させねぇから」
Wの言葉はまるで熱に浮かされたように甘く、そして容赦なくDの耳を蕩けさせる。
肌と肌が擦れる官能的な音、濡れた粘膜が絡み合う湿った響き、そして軋む机のきしみ。それらすべてが、Wの燃えるような嫉妬の証となり、準備室を満たしていく。
「ちょッ♡まってぇ♡WWッ♡」
「今日は黙って抱かれろDD」
Dの腰が大きく跳ねるたびにWの喉からは低い唸り声が漏れる。指がDの体の奥をまさぐり、さらに深くもっと強くWの存在を刻み込もうとする。
Dの甘い吐息とWの荒々しい呼吸が混じり合い、やがて一つになって、狂おしいほどの熱が二人を包み込んだ。