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「ありがとうございました!!
引越し業者のトラックが勢いよく発進した
この村にはなにか縁を感じて 一時的に越してきた
ここに住むつもりはない、夏休みの間だけ
ここには昔来たことがあるような気がした
本当に吸い込まれるように越してきた
少し歩いて僕が感じる縁というものを見つけよう
道はほとんど整備されている様子はなく廃村という言葉が実に似合う景色だった
時の止まった村に人は一人もいなかった
ゴミは都会ほどでは無いが少し目立った
何が不思議かと言うと落ちているゴミは全部同じような紙だった
別にゴミを漁る趣味などないがこればかりは気になって手を伸ばしてしまった
“うちで家政婦やりませんか?
ー時給¥5000ー”
たかが家政婦で時給¥5000??
飛んだば金持ちがここには住んでいるらしい
ただ、お金に困っているのは事実だから少し惹かれた
ただこの値段はなにか訳ありだと察してゴミをその場に置き立ち去ろうと立ち上がった
「お兄さん、家政婦やらない?
真後ろに女の子が立っていた
このチラシはこの子の家のものだというのが一瞬でわかった
「ここら辺で仕事って言ったらうちしかないよ
まるで僕の心を読むかのようにその子は話した
いきなり越してきたためお金が少しピンチだった僕はその子が差し出してくれた手を取るしか無かった