何でも許せる方のみお進み下さい。
zmside
ツン、とした刺激臭に鼻をくすぐられ、重い瞼を開ける。
俺はベットの上で寝ているらしかった。
全身が痛い。まぁ当たり前か。
あの後どうなったのだろう…。
軽く首を動かして周りを見る。
白いカーテンで周りが隠れている。
「…!」
隣に誰か寝ている!
誰やろ…。トンかな。
ちょうど人影だけが見える。
え、被りもんしてないやん‼︎
ちょ、ずっと気になっててんな〜
よっしゃ脅かしたろ 笑
俺が動こうとした時、不意に扉の開く音がして思わず顔を引っ込める。
足音が鳴ったと思うトンの寝ている場所で止まる。
いったい誰だろう。友達か?
「トン氏!怪我は大丈夫なのか⁉︎」
医務室に響いた威厳のある声。
この声…。嘘やろ⁉︎
「爆発にいきなり巻き込まれるとの報告があったから、心配したんだゾ」
やっぱり。間違いない。
でも…。何でグルッペン様が…
「はぁ…。隣ゾム寝てるんや、静かにしてなグルさん」
「十分静かなんだゾ!」
…Why?
あ、もしかしてトン…って偉い人やったん?
俺やばい⁇爆弾でやっちゃたよ?バーンって
それよりどういう関係なんやろ。
トン?…トン? とんとん…⁇
トントン⁉︎
そ、そういや声似てるし。
いやでも片手は…?
待てよ?手袋してたし義手でもありえる。
まさか…。俺。
ヒーローをぶっ飛ばしたん?
頭を抱えたくなった。終わった。死のう。
「それで?トン氏!護衛の件だが‼︎」
と、再び統領様の声で元の世界に戻される。
護衛…?書記長様に?
…嫌やな。
「…ああ。決まったよ、グルさん」
「そうかっ‼︎」
統領様の声が弾むと同時に、俺の気分はどん底だ。
「おん。ゾムを護衛にする」
⁇
あかんわ。ショックすぎて幻聴聞こえてきた。
しゃっ、とカーテンの開く音と共に
「ということだ‼︎ゾム‼︎」
統領様の声が響いた。
「…………………え⁇」
「いきなりすぎてゾム困ってるやろ、」
「わ、悪かったんだゾ…」
しょぼん、と肩を落とす。
俺の視界に入った人は、あの時と全く変わらないヒーローだった。
「…。突然で悪いがゾム。俺の護衛になってくれないか?」
「…………え?」
幻聴じゃなかったんやけど⁉︎
やばい。泣きそう。
「お、俺でいいんですか…?」
「ああ。頼みたい」
そう言って書記長様は俺に頭を下げる
「‼︎⁇」
ちょ、あかんて
「あ、頭あげて下さい‼︎こ、こちらこそお願いします‼︎」
「そ、そうか。タメ口でいいんやで?」
「いえ大丈夫です‼︎」
流石に無理やな。うん。
俺の前に統領様が立つ。
「ゾム。お前は私に忠誠を誓うか?」
俺は跪く
「はい。この命尽きるまで。貴方に忠誠を誓いましょう」
そういうと、統領様は満足そうに頷いて
「ゾム!よければー」
言い終わる前に俺は置いてあった愛用のナイフを取り、
飛んできたものを勢いよく弾く
「ッ!」
どうやら刺客らしい。
しかも…。
ただものじゃない。まずいな。
俺は置いてあった武器を全部取って走り出す
「っちょ⁉︎ゾム⁉︎」
「すいません‼︎話は後で‼︎」
うちの統領と書記長狙うなんて、いい度胸してるじゃねえか。
「…」
「…見つけた。」
そこにいたのは、ヘルメットを被った。小柄な青年だった
見た感じ遠距離か?
警戒していると、敵が口を開く
「…貴方は、忠誠心、ってあるんすか?」
いきなり何を言い出すんだ此奴
「まぁ…。あるけど」
「ふぅん…。」
「仲良くなれなさそうっす」
ほぉ。此奴…
「お前、S国のもんか?」
「…さぁ?」
「お前は忠誠心を国に捧げているか?」
「一ミリも」
「名前は何ていうん?」
「…ショッピです」
「貴方は?」
「…俺はゾム!」
「なぁ。ショッピ君。お前に国を裏切る覚悟はあるか⁇」
回覧ありがとうございした
next♡2000
コメント
7件
るかさんのどの作品も大好きです これからも応援してます 体調に気をつけて頑張ってください 続きを楽しみに待っています
展開さいこ~すぎる 👊🏻✨ これは がばずの予感 … !? 🙄🙄
え、これきっかけでガバズ推しになりそう