テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
706
不明ちゃん。
376
38
亀裂の向こう。暗闇の中に、“人影”が立っていた。
フードを深く被り、顔は見えない。
だが、その瞳だけが金色に光っている。
ゾワッ――。
本能が警告する。
「こいつ……ヤバい」
相手はゆっくりとゲートへ手を触れた。
パキパキパキッ!!
亀裂がさらに広がる。
すると、低く落ち着いた声が響いた。
「……まさか、本当に〇〇を使うとはな」
男……いや、声はまだ若い。
「君は誰だ!?」
僕が叫ぶと、相手は少し沈黙したあと、静かに答えた。
「“最後のプレイヤー”だ」
その言葉と同時に、ゲートの奥が一瞬だけ見えた。
そこに広がっていたのは――。
壊滅したマイクラ世界。
空には巨大な裂け目。
燃える村。
崩れたネザーゲート。
エンダーマンの群れ。
そして、空を覆うほど巨大な黒い影。
「なっ……」
僕が息を呑む。
その時、男の背後で何かが動いた。
巨大な“目”。
世界の裂け目の奥に、あり得ないほど巨大な存在がこちらを覗いている。
目だけで山ほどある。
ドクン。
見るだけで頭痛が走る。
男は振り返りもせず言った。
「見るな!!」
次の瞬間。
ズガァァァァン!!!
巨大な黒い腕がゲートへ叩きつけられた。
ゲートが崩壊する。
男は咄嗟にこちらへ何かを投げた。
銀色の立方体だった。
「それを持って逃げろ!!」
「え――」
直後。
ゲートが完全に爆発した。
轟音とともに衝撃波が洞窟を吹き飛ばす。
僕の身体は瓦礫ごと宙へ投げ出された。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!