「男同士でのエッチの方法を調べてました…」
正直にもふくんの目を見て言うと、もふくんはちょっと目を見開いて俺を見てそれから笑った。何でもふくんが笑ったのか、今の俺にはさっぱり分からない。
「正直だなぁ、調べてどうでしたか?」
「…グロいなぁ、大変そうだなぁって思ってました」
ははっ、ともふくんは声をあげて楽しそうに笑うと、そっと俺の手を握ってきた。その手はひんやりとしていて少し驚く。いつものもふくんの手はポカポカしていて俺にちょうど良かったから。
「俺とはエッチできそうにない?」
「は、」
「グロくて気持ち悪かったでしょ?」
「そ、れはもふくんが思っていることでは?」
「え、俺?」
もふくんの言っている事がひとつも理解できなくて、びっくりして思わず聞き返してしまった。
「グロいし気持ち悪いから、俺とはこれ以上できないって思ってたんでしょ?だからいつまでもこんな子供みたいなお付き合いで…」
怖くてずっと言えなかった言葉が勝手に溢れてく。止めなきゃ、もふくんとの関係が終わっちゃう、と思うのにどうしても止められなかった。心がさっきからずっとざわざわしてる。
「…カップルチャンネルの流れで皆から外堀埋められた時に俺に好きって言われたから断れなくて付き合ってくれてるんじゃないの?」
そういえばカップルチャンネルの後、もふどぬもふどぬーってはしゃいでるのは俺だけだった。あの時はリスナーさんからめちゃくちゃ反応貰えるのと、片想いのもふくんとお似合いって言われるのが嬉しくて、よくもふどぬって口にしてたけど、もふくんが自発的にその言葉を口にしてるところ記憶にない。むしろカップルチャンネルのことを話題にされるのを避けてるみたいだった。考えれば考える程、もふくんの好きだよって言葉が信じられなくなってくる。
「…もふくん本当に俺のこと好き?」
途端、強い力で腕を引っ張られた。
コメント
2件
はわわわわわわわわわわわわわ!