約束通りもふくんは抹茶スイーツを奢ってくれるみたいで、「先にお土産スペース行っといて、会計済まして向かうから」と言うとレジのほうへ歩いて行った。その背中をちょっとだけ見つめた後俺もスペースへ足を向ける。メンバーの皆に何を買おう?お土産渡す時に思いっきり自慢しちゃおうかな、もふくんと沢山色んなものを見たこと、楽しかったこと、美味しかったもの。撮ったものも全部見てもらおう!と楽しい気分になって弾むようにスペースに行こうとした時、急に右腕に強い痛みが起こった。
「痛った…!」
痛みの正体は、見知らぬ人にいきなり腕を引かれたからだった。その人はニコニコしながらどこかの国の俺には分からない言葉でずっと話しかけてくる。何だ何だ、何が起こってるんだ?とにかく腕を掴む力が強くて痛みで状況がうまく理解できない。じわじわと腕に指が食い込んでくる。その外人は俺を引っ張ってどこかへ連れて行こうとしているみたいだった。やばいと本能が警告している。力が強すぎて抵抗しているのに全然効果がないみたいだった、嘘だろ。やめろって言いたいのにうまく声が出せない。怖い、助けて、
「どぬ!!!」
鋭い声が聞こえたと同時にもふくんが外人と俺の間に割って入ってきた。その人に硬い声でもふくんが何か話している。腕を掴んでいた指の力が抜けていくのを感じて俺は素早く手を振り払ってもふくんの後ろに隠れると、もふくんは片手を後ろにまわして俺をガードしてくれた。しばらく険しい顔で会話していたもふくんは盛大に舌打ちすると、俺の手を引いてカフェの出口のほうに踵を返した。
「どぬ、行こう」
「えっ」
後ろを振り返ると、あの外人は両手をあげて降参ポーズをしてみせた。後ろを確認した俺が気に入らないのか、もふくんはもう一度、どぬ、と呼んだ。まだ俺たちの手は繋がっている。
コメント
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初 コ メ 失 礼 し ま す .ᐟ .ᐟ .ᐟ め ち ゃ く ち ゃ よ き で す. 続 き 楽 し み に し て ま す.ᐟ .ᐟ .ᐟ .ᐟ .ᐟ
もふどぬ推しなのでいかにもふくんをかっこよく、どぬちゃんを可愛いくできるかを最優先に妄想しております🫶コメありがとうございます!
あの外人は一体何が目的だったんだ…?!スマートヒーローもふくんカッコ良すぎる! そして怖かっただろうに、手を繋いでることにすでに意識が持ってかれてそうなどぬちゃん可愛いです♡