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「 今 頃 、酒 に 溺 れ て る ん じ ゃ な い か な ?

文 字 通 り 、 ね !」

「…は?」

「 彼 の 誘 導 は 大 変 だ っ た よ 〜 ! ! 」

少女が、大きく手を振り、大変さをアピールしている。

「敦君」

「はい」

敦君が返事をして、手足を虎に変え、少女の心臓を突いた。

弱い、もう倒れてしまった。

「依頼、どうしますか?」

谷崎君が恐る恐ると云う表情で聞いてくる

此質問の意図は恐らく、此まま探しに行って中也を殺すか、一度戻って後日生きていたら殺しに行くか、という処(ところ)だろう。

「…体力を余り使ってはいけないから、ゆっくり歩きながら探しに行こうか」

此処(ここ)で中也を探しに行くという事は、中也を殺しに行くと云ってるも同然。

だが私は、中也を見つけたら一緒に逃げるつもりで言っている。

「大丈夫」

私の嘘を完成させるには、その一言で十分だった。




──数時間後

「いませんね…」

谷崎くんが誰にともなくポツリと呟く

あれから色んな場所(ところ)を探したけれど、中也の影すらも見つからなかった。

酒に溺れている。これは泥酔して暴力的になった時の慣用句だ。

けれど、少女は“文字通り”と言った。

あの中也が素直に罠に引っかかるとは到底思えない。何か特別な仕掛けが…?

いや、中也は並大抵のものでは負けない。

「あの少女が蘇ったことと何か関係が…?」

独り言のように吐き捨てた言葉。何の気なしに発した言葉。

この後、この言葉のせいで窮地に立たせられることになるとは思いもしなかった

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