⚠️注意⚠️
・脱獄パロ
・ぺいしに
大丈夫な人はどうぞ!
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視点sn
ガチャッ
扉の開く音で目が覚めた。
重たい体を起こし、周りを見渡すと、そこは保健室のような場所だった。
ぺ「しにがみ~?」
し「ぺいんとさん?どうしたんですか?」
ぺ「リアム看守からしにがみが倒れたって聞いてさ、看病しに来た!」
彼はベッドの隣にある椅子に座った。
ぺ「てか全然元気そうじゃね?」
し「はい!もうぴんっぴんですよ!笑」
ぺ「熱測った?」
し「いや、まだ測ってないです」
そう言うと、彼はどこかへ行き、数分後、体温計を持って帰ってきた。
僕は体温計を受け取り、脇に挟んだ。
ピピピピッ ピピピピッ
ぺ「どう?熱ある?」
そう聞いてくるぺいんとさんを見ると、僕から目を背けていた。
それに少し様子もおかしかった。
し「えーっと………38度ですね笑」
乱れたシャツを綺麗にすると、やっと彼と目が合った。
ぺ「完全に風邪だな笑」
笑う彼を見つめた。
僕は、目の前の人に恋をしている。
ずっと前に好きになって、十年くらい片想いのまま。
だけど、きっとこの想いを伝えることはない。
そう、僕はずっと思っていた。
ぺ「しにがみ……俺…しにがみのことが好き」
彼に告白をされるまでは。
彼に告白をされたのは、熱を測ってから数時間後だった。
話していると、急に黙り込み、何か伝えたそうに僕を見つめていた。
し「?、どうしました?」
ぺ「あのさ…しにがみ」
名前を呼ばれ、数十秒が経った。
やっと決心がついたのか、彼は口を開いた。
ぺ「俺…しにがみのことが好き」
し「…………え…?」
突然の告白に驚き、彼を見つめた。
彼は、どこか寂しそうな表情を浮かべていた。
ぺ「ごめん…気持ち悪いよな…笑」
し「いや…!そんなことないです……!」
僕は、思わず大きな声を出した。
し「あの……!実は僕も…その……」
必死に口を動かすが、声が出ない。
僕は一度心を落ち着かせるために、深呼吸をした。
好きって言うんだ。伝えるんだ。
し「………僕も、ぺいんとさんと同じ気持ちで……えっと…」
ぺ「…………しにがみ…」
し「……?…──うわっ!?」
急に体を引っ張られ、僕は思わず彼に抱きついた。
ぺ「………なんだ…心配する必要なかったじゃん」
真横には、掠れた声でそう言う彼の顔。僕の背中に回された彼の腕。
何が起こっているのかなんて一瞬でわかった。
し「ちょっ、ぺいんとさん?!」
彼の名前を呼ぶが、反応はない。
僕はどうすることもできず、ただじっとしていた。
数分後、彼は離れ、僕と目線を合わせた。
ぺ「あのさ、もう一回………もう一回告白していい?」
し「…………はい」
小さく頷くと、彼は一歩下がり、手を前に出した。
ぺ「ずっと前からしにがみのことが好きでした、俺と…付き合ってくれませんか?」
し「はい…!喜んで!」
前に出した彼の手を、僕は握った。
すると、彼がその場にしゃがみ、何かぶつぶつと呟き出した。
し「……ぺいんとさん?」
ぺ「しにがみ!」
し「は、はい!」
突然立ち上がり、僕の手を強く握った。
そして、少しにやつき、僕に顔を近づけた。
ぺ「俺も好きって言われたい!」
し「……へ…?いや!無理です!」
ぺ「え~?いいじゃん!俺も言ったんだし」
キラキラした目で僕を見つめてきた。
し「うっ………一回だけですよ…」
ぺ「よっしゃぁ!!」
し「ぺいんとさんのことが…………す……好き、です」
最後の方は声が小さくなったが、なんとか言いきることができた。
僕は、熱くなった顔を隠すように、下を向いた。
ぺ「やっぱりしにがみはかわいいなぁ」
し「…かわいくないです……」
きっと僕の顔、今真っ赤なんだろうな。
そんなことを考えていると、彼にベッドへ押し倒されてしまった。
し「わっ!ぺいんとさん?」
ぺ「……なぁしにがみ、キスしてもいい?」
僕は動きを止めた。
「キス」その言葉を理解するのに数秒かかり、
我に帰った頃には彼はもう僕に近づいてきていた。
し「待ってください…!」
ぺ「…待てない」
し「熱移っちゃうから……」
近づいてくる彼を手で押し戻すが、すぐに手首を捕まれ、ベッドに押し付けられた。
ぺ「ずっと我慢してたんだよ……?やっと両想いになれたしさ…お願い…」
またもやキラキラした目で僕を見つめてきた。
ずるいと思った。そんな目で見られたら誰だって断れないよ。
し「……………好きにしてください…」
ぺ「……え?」
見開いた目で僕を見つめてくる彼から目を背けた。
すると、顔を動かされ、にやついている彼と目が合った。
ぺ「……じゃあ…好きにさせてもらうね!」
し「………あ…」
起き上がろうとしたが、もう遅かった。
僕は、どうなってもいいと覚悟し、彼に身を任せることにした。
次の日、身体中を痛めるとも知らずに。
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