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(仮)たられば

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(仮)たられば

2 - むかし

♥

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2025年08月11日

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小学生の入学式の日、私の隣の席には律がいた。まだランドセルも制服も、新品の匂いがしていた頃。

「よろしく」って笑ったら、律も同じように笑い返してきた。


それから、毎日が一緒だった。

下校の途中で見つけた四つ葉のクローバー。

夏休みに川で作った泥だんご。

冬の朝、白い息を吐きながら走った通学路。

私はなんでも「やってみよう!」って飛び込むけど、内心はちょっとビクビクしている時もある。

そんなとき、律は何も言わずに先にやってみせる。

「ほら、できんじゃん」って、少し意地悪そうに笑いながら。


高学年になると、律の背はぐんと伸びた。

ちょっと声も低くなって、私より先を歩くことも増えたけど、帰り道は相変わらず二人でふざけ合った。


卒業式の日も、特別な約束なんてしなかった。

ただ、ランドセルを背負った最後の帰り道を並んで歩いた。

春の風がやわらかくて、少し照れくさそうな律と、

笑っているのに、胸の奥がきゅっとなる私がいた。

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