全てに置いて、不完全な僕へ

sn…しにがみ  pn…ぺいんと  tr…トラゾー  kr…クロノア

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sn「…ｯはぁ……」

静かな部屋で一人、大きな溜息をつく。

今日は撮影もない日曜日の昼下がり。カーテンの隙間から覗く陽の光が、とても眩しく感じるのは僕だけだろうか。

sn「んしょ…っと…」

座っていたベットが軋み、その不快な音に目を細める。そのままゆっくりと立ち上がり、リビングへと向かう。

廊下に出た瞬間、足を止めた。昨日脱いだであろう服が散乱していたからだった。

sn「うわぁ…、なんだこれ……」

自分でやったとはいえ、その酷さに少し呆れる。

また一つ、溜息をついて動きだす。

sn「おはよぅ…」

誰もいない空間に、挨拶をする。返事が帰ってくる訳でも無いのに、数秒止まってみる。

…そう、返事が来る訳無いのに。

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