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それから俺はほとんど毎日、図書室に通った。ラウと康二に「いつも何処に行ってるの?」と聞かれたが、図書室と言うと騒がれそうだし、阿部さんを取られたくなかったから適当に誤魔化している。
目「阿部さーん!」
阿「目黒くん、ここ図書室だよ笑。もっと静かに笑、」
目「それ毎日言われてるんですけどー、」
阿「じゃあ学んでよ笑」
目「はーい、」
阿「本当、大型犬みたい笑」
目「それ、何なんですか笑」
阿「だって、大型犬なんだよ笑」
俺が入学して2ヶ月が経った。阿部さんとは図書室で毎日のように会うので、今ではくだらない話が出来る位、仲良くなっていた。
最近、阿部さんは俺の事を「大型犬」だって言う。よく分からないけど、俺に尻尾が見えるらしい笑
この2ヶ月間で、阿部さんの事を沢山知った。阿部さんはとにかく頭が良い。俺と毎日図書室で話してるけど、実は学年トップらしい。後、佐久間くんっていう友達が居る。性格は真逆だけど、とっても仲が良いんだって。
…阿部さんの第2性も教えてもらった。「俺はβだよー。」、って結構軽い感じで。 俺がαだと知って驚いていたけど、阿部さんはそんな事で対応を変える人じゃない。
毎日阿部さんと話して、毎日阿部さんの事を知って、毎日阿部さんの事を考える。俺は、もう阿部さんが大好きだった。
目「阿部さん、週末、出掛けませんか、2人で。」
無謀かもしれないけど、2人で遊びに行く提案をしてみた。そしたら、
阿「うん、行こう。何処が良い?」
まさかのOK。
目「え、良いんですか?」
阿「断る理由なくない?」
目「やったぁ…、」
阿「あれ?喜んでる?」
目「めっちゃ嬉しくて、心臓がはち切れそうです。」
阿「それはまずいね笑、で、何処か行きたい所、ある?」
目「俺、今見たい映画があって。後、阿部さんを連れていきたい所があるんですけど…、」
阿「じゃあそこはシークレットにしててよ。楽しみにしてるね。」
今週末、阿部さんと出掛ける予定が出来た。俺の気持ち、伝えてみようかな。阿部さんはどんな反応するだろう。
…
当日、俺は集合時間の1時間前に着いた。こんなに早く着くつもりはなかったんだけど、どうしても楽しみな気持ちが先走ってしまった。
目「ちょっ、と、早いか?」
この1時間自分が何をして時間を潰すつもりだったのか分からないので阿部さんの事を考えていた。30分後、阿部さんが来た。
阿「…あれ?もう居る?早くない?」
目「わ!阿部さん!!」
阿「俺、自分より集合早く来る人初めてだよ。待たせてごめんね?」
目「いやいや待ってないです!」
阿部さんの事考えてたら時間が一瞬なんて言える訳ない…、
阿「何時から居たの?」
目「まぁ30分位前ですかね?」
阿「待ってるじゃん笑、ごめんね。」
目「集合時間じゃないですから、まだ笑。阿部さんも30分前到着なんで早いでしょ。」
阿「それは、そうだね笑、」
楽しみだったからいつもより大分早く来たなんて言えない…、
目「じゃあ、映画行きますか。 」
阿「うん!」
…
それからは映画を見て、少しだけカフェに寄った。阿部さんは映画では基本泣かないタイプだけど、今回のは感動して泣いていた(泣き顔も美しかった)。後、カフェラテが好きらしい。学校では知れない阿部さんの一面を知る事が出来て俺は舞い上がっていた。
阿「楽しかったー!」
目「阿部さん、最後にもう1箇所、連れて行きたい所があるんですけど、」
阿「シークレットの場所だよね?1番楽しみにしてたよ。」
目「おっと、責任重大だ。」
阿「大丈夫、目黒くんとなら何処でも楽しいから。」
目「えっ…、///」
阿「…ごっめん!忘れて!!///」
目「…忘れないです。嬉しいです。」
阿「それは…、良かった…、///」
…
目「阿部さん、ここです。」
阿「ここ?って…プラネタリウム?」
目「俺、星を見るのが好きなんです。」
阿「俺も星好き!近場にこんな所あるんだ!」
目「ここ、結構設備が良くて、お気に入りなんです。いつか誰かと一緒に来てみたくて。」
阿「俺で良いの?友達とか。」
目「阿部さんが、良いです。」
阿「…それはどうも。///」
目「入りましょ。」
…
席に座って始まるまで阿部さんとお話。気持ち、伝えてみよっかな…、
目「…阿部さん、」
阿「ん?」
目「…阿部さん、俺…阿部さんの事が好きです。転びそうになった所を救ってもらった時から、阿部さんの優しさや人柄に触れていくうちに、阿部さんの事が大好きになってしまいました。」
目「俺はαで阿部さんはβ。でも俺はそんなの関係なしに阿部さんが大好きです。」
目「俺と、付き合ってくれませんか?」
阿「…お願いします。((ボソ」
目「…え?」
阿「お願いします。」
目「…え!?」
阿「俺も、目黒くんと毎日図書室で会って、お話して、目黒くんの事が大好きになったの。だから、俺で良かったら、お付き合いして下さい。」
目「…///」
阿「///」
お互い照れて何も言えずにいると、プラネタリウムが始まって、周りが暗くなった。
俺は横にある阿部さんの手に指を絡めてぎゅっと握った。阿部さんも握り返してくれて、プラネタリウムが終わるまでずっと手を握っていた。こんなに幸せなプラネタリウムは初めてだった。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
そこまで思い出して、俺は現実に戻った。
目「…泣」
俺の目から一筋の涙が流れて、止まらなくなった。いつも亮平の事を考えると、最後はいつもこう。
ラ「…めめ、大丈夫?」
目「…うん、泣」
向「…めめ…、」
俺はありがたい事にモテるタイプで、亮平と別れた後も告白される事は何度もあった。でも、どうしても亮平の事が忘れられなくて、ずっとお断りしてきた。
目「もう一度…、亮平に会いたい。」
目「何で急に居なくなったのか…、ちゃんと聞きたい。」
ラウと康二は何も言わず俺の背中をさすってくれていた。
目「亮平…、今、何処に居るの?」
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続き気になります🥺
𝕊𝕠𝕣𝕒☁️🫧💙