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このあとゴブタはシオンに話を聞かれてた事を知り…
ソウエイ様に案内され着いたのはとても綺麗なお風呂場だった
ソウエイ)ここで体を温め一通り綺麗にしてこい
月華)は、はい
ソウエイ様は私にそう伝えてから出て行ってしまい私は取り敢えず汚れた服を脱ぎ広い浴槽に浸かった
月華)(あ、暖かい…それに凄いいい匂いする…)
お風呂は凄い暖かく思わず眠ってしまいそうな暗いいい匂いもした
月華)(私…これからどうなっちゃうんだろ…リムル様…?に従うのかな…)
そう考えながらも体、髪の毛を洗い脱衣所に戻るとそこには可愛らしい服が置かれてあった
月華)(こ、この服…を着たらいいのかな…さっき着てた服無くなってるし…)
取り敢えず体を拭き可愛らしい服を着て外に出るとそこにはゴブリンがいた
月華)え、あ…
??)やっと来たっすか!
月華)??
??)俺はゴブタ!ゴブリンライダーのリーダーっす!
目の前の私より少し背の低いゴブリンとそのゴブリンより2回りぐらい大きい狼が笑顔で私を出迎えた
月華)あ、あの…さっきの青髪の人は…
ゴブタ)あ〜、ソウエイさんっすか?リムル様の所に戻りましたっすよ
月華)そう…ですか……
ゴブタ)あ、そうそう!ソウエイさんからあんたに飯を食わせるように言われてたんすよ!
月華)え、あ…
ゴブタ)こっちっす!
手を引っ張られながらも連れてこられたのは大きな食堂で机には色んな食べ物が乗っていた
月華)こ、これ…
ゴブタ)俺が色んな人に言って手伝って貰ったんすよ!遠慮なく食べて欲しいっす!ここの料理美味いんで!
月華)でも……
私がオドオドとしているとゴブタに背中を押され椅子に座らされた
ゴブタ)遠慮なく食べて欲しいっす!
ゴブタが笑顔でそう言うから手を合わせて「い、いただきます…」と言って目の前にあったスープから手を付け始めた
月華)…ハムッ
ゴブタ)どうっすか?どうっすか?
ゴクッ
口の中には色んな美味しい食材が味わえたのに飲み込むと風味が鼻から抜け美味しくて思わず隠していたしっぽをポフッと出してしっぽを振るとゴブタは私の表情と言いしっぽといい察してくれたのか「パンと一緒に食べると美味しいっすよ!」と言ってパンを勧めてくれたのでパンをちぎってスープに着けて食べるとこれまた美味しいではありませんか(?)
月華)お、美味しい…パンもスープも…全部美味しい…それにすごい暖かい…
思わず涙を流すとゴブタが隣に座ってきて「あんた…親とか居ないんすか?」と優しく聞いてきた
月華)親…は、だいぶ前に……というか私が生まれた後に死んじゃって…父方の叔父に引き取られたんですけど…その、なんというか…
目を逸らして口をモゴモゴとさせると察したのか「もういいっすよ、それで家出を?」と優しく聞いてきたから頷くとゴブタは明るい声で「なら、家出して正解っすね」と優しく言ってくれた
ゴブタ)リムル様に見つけてもらった時点でアンタは幸運っすよ!
月華)でも…私……リムル様に酷い事しちゃって…
ゴブタ)いやぁ、あんたよりも酷いことしてる人たくさんいるっすよ!
月華)え…
ゴブタ)リムル様の、隣にいた紫髪の鬼人見なかったっすか?
月華)あ、もしかして額の真ん中に白色の角があるポニーテールの…
ゴブタ)そうっす!あの人すげぇメシマズで見た目が酷けりゃ味も酷い!それなのにリムル様に食わせようとして…リムル様は結局それを俺に食わせてきたんすからね!お陰で毒耐性着いたんすから!
月華)ど、毒耐性…え、それって…言い換えちゃえばその人はリムル様に毒を食べさせようと…
ゴブタ)言葉を選ばなきゃそうっすね…ほんっと、あの人の料理はどうにかならないものか…
月華)…確かに私よりも酷いかも…
ゴブタ)でしょ!!だから自信もっていいんすよ、自分はすごい心の広い人に拾われたんだってね
月華)…はい!
ゴブタ)よし!話はここまで!俺は少し見回りがあるんで食べてていいっすよ!
月華)んぇ、あ…はい
ゴブタは狼に跨りどこかへ走り去ってしまった
月華)…優しい魔物もいるんだな…
そう呟いてからまた私はご飯を食べ始めた