テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
3件
本当に書くのお上手で、尊敬します😭 なんかtrさんエグかったです! ありがとうございました😭
ささだ様リクエストありがとうございました(*´ω`*) なんだか主旨がずれてしまったような気がしてならない…。 すみません…💦
目を開けた時、見知らぬ部屋の天井が目に入った。
「…?」
どこだここはと思った時だった。
「ん…っ」
鼻の抜けたような声がした隣を見てぎょっとした。
上半身を起こし、そっとベッドから降りる。
「なんで…?」
すやすやと無防備に眠る、俺がずっと片想いをしている配信仲間であり友人であるトラゾーがいた。
「マジか」
ベッドの揺れは微かであったものの全く起きないトラゾー。
目元にうっすらと隈が出来ているのを見れば、構成やらマップ制作やらで徹夜でもしているのだろう。
細部までこだわり、楽しんでもらおうと気を抜かない彼らしいけど。
無理はしてほしくない。
それで何度体調を崩したことか。
「(何回言ってもダメなんだよな…)」
離れたのにまた近付いて目元を撫でる。
「んン…」
高低の色んな声を出せるトラゾーだけど、俺が好きなのは素のトラゾーの少しだけ舌の回ってない感じの声。
だから今みたいに不意に出される色気のあるような声は正直困る。
「(ダメだ)」
とりあえず起こさないようにソファーにかけられてるブランケットをトラゾーにかけておく。
「この部屋はなんなんだろ…」
真っ白なドアに近付き音を立てないよう静かにレバーハンドルに手をかけた。
「……ん?」
ガチっと音がして鍵がかけられているのか、中の部品が壊れているのかレバーが動かない。
「嘘でしょ…」
辺りを見渡すもここ以外出入り口はなさそうだ。
窓もない。
「……閉じ込められた…?」
よりにもよって片想い、しかも劣情を抱く相手と。
勘弁してくれよ、と頭を抱える。
俺だって男だし一方的だとしても好きな相手とこんな密室に閉じ込められたら理性が持つか分からない。
「……」
誰にでも分け隔てなく優しくて友達思いで。
真面目でしっかりしてるのに変なとこ抜けてる天然なところもあるし。
自分は、と一歩引いてるところや自己犠牲するところは治してほしい。
いいとこも悪いとこもたくさんあるけど、その全部が好きだ。
「トラゾー」
想いを伝える気はない。
自分のこの気持ちが間違ってるものとは思ってはいないけど、彼には普通に幸せになってほしいと思ってるのも本当だから。
「(好きだよ…)」
ふるりとトラゾーの瞼が震えてゆっくりと開く。
「、…ん…ん、」
ぼーっとまだ焦点の合ってない緑が俺を捉えた。
「…?…くろのあさん…?」
寝起き特有の掠れた幼なげな声に笑顔を返す。
「おはよ」
「おはようございます…?」
状況を飲み込めないトラゾーは起き上がって周りを見渡し俺に視線を戻した。
「この部屋は…?」
「俺にもさっぱり。けど、閉じ込められてるみたい」
「…なんで?」
「なんでだろうね?」
「困りましたね…」
「うん」
俺は別の意味でもね。
トラゾーは俺のこと友達としか思ってないから意識も何もない。
出られないのは困るだろうけど、別に閉じ込められていてもなんとも思わないだろう。
「何か手掛かりになるようなもの……あれ?」
「何かあった?」
「これ」
トラゾーが手に持つカードのようなもの。
部屋の中を見て回った時にはなかったのに。
【好きにならなきゃ出られない部屋】
「「⁇」」
「え、だったら出られるんじゃ…」
ドアに近付いたトラゾーがレバーハンドルに手をかけるも、それ俺の時と大差のない音がして動くことはなかった。
「どうして…俺、クロノアさんのこと好きなのに…?」
ここでいう好きにならなきゃというのは恋愛的な意味だ。
トラゾーの思う好きは、友達とかに向けるもの。
俺の向けてるものとは違う。
「もしかして、クロノアさん…俺のこと、嫌いだったんですか…」
「そんなわけないだろ」
「じゃあなんで…」
困惑してる。
でも言えるわけなんてない。
「(俺はきみのこと性的にも好きなんだよなんて)」
「…カード俺にも見して?」
「は、はい…」
手渡されたカード。
なんの変哲もない、文字が印字されたものだ。
「……」
裏をひっくり返すとそこにも印字がされている。
「!」
「…何か書いてありましたか?他の方法とか」
「うん。まぁ…ある意味、かな」
【どんな手段を用いてでも好きならせてください】
カードをパーカーのポケットにしまい手を出す。
「?」
俺の言葉にも行動にも、なんの疑いも持たないトラゾーは素直に手を出して俺の手に自分の手を乗せた。
「(この信頼を裏切るようなことをしてでも好きになって欲しいなんて…)」
天秤がぐらぐらと揺れていた。
自分の欲とトラゾーの信頼とで。
「クロノアさん?」
「座って話でもしようか」
ベッドを通り過ぎソファーに座る。
トラゾーの手は握ったままで。
「え?そう、ですね?することもないですし…」
意外と細長い指に自分の指を絡めるように握り締めた。
「ぇっ!」
動揺してるトラゾーを無視して話を勝手に始める。
「話すことって言っても、俺たちお互いのことなんでも知ってるしね」
「あっ、あの…この、握り方は…ッ」
「?なんかおかしい?」
「へ⁈」
意識されてないなら、させるまでだ。
どんな手段を使ってでも。
「ここは基本に戻って誕生日とかから話してみる?」
「⁇、する必要あります…⁇」
トラゾーは困りながらも握られる手のことは諦めたみたいだ。
「まぁまぁ」
「…えぇ……1月21日、この間みんなでお祝いしたじゃないですか」
ああやって言いつつもちゃんと答える真面目なところが好きだ。
「みんなお互いのこと知らないことなんてないでしょ?それより、ここから出る方法を考えたほうが…」
そんなつもりで言ったわけじゃない。
トラゾーは純粋に思ったことを口にしただけだ。
「(俺のホントの気持ち知らないくせに)」
「それこそなんだって知っ「じゃあトラゾーは俺のことどこまで知ってる?」…え…?」
「知らないことないんだよね?」
ソファーの端っこに追い詰めて閉じ込める。
俺の突然の行動に目を泳がし始めるトラゾーの耳元で囁いた。
「ほら、俺のことなんでも知ってるんでしょ?」
「っ、ひゃ…!」
びくりと肩が跳ねたトラゾーが耳を押さえた。
どうやら耳が弱いらしい。
これは知らなかった。
「く、クロノアさ…冗談はやめ…」
涙目になりながら空いた片手で俺のことを押し返そうとするけど、生憎人の押さえ込み方は誰よりも熟知している。
トラゾーなんかも簡単に押さえ込めてしまう。
「冗談?…冗談なんかじゃない」
「え…?」
「好きなんだ」
「ひぇ…っ」
声を潜めて耳元で囁く。
「好き」
「ぅ、あ…!」
低い声で息を吹き込むように呟く。
「トラゾーが好きだ」
「ゃ…ッ」
トラゾーは弱々しい力になってわけが分からない顔で俺を見上げた。
「///?、っ?」
抱き込んで体を密着させ、真っ赤になってるトラゾーの弱い耳に言葉をずっと囁き続ける。
「好き、トラゾーの全部が好き。誰にも渡したくない、俺だけを見てほしい、俺のこと好きになってほしい」
「まっ…やッ…」
「トラゾー、トラゾー…」
服の中に手を入れると途端に抵抗を始めた。
「!!?、く、クロノアさん…っ!!」
こんな部屋に閉じ込められて頭がおかしくなってる。
普段の俺ならこんなこと、絶対しないのに。
「俺の好きとトラゾーの好きは違う。俺の好きはこういう意味だって教えてあげる」
言えるわけないなんて思った。
でも俺1人だけ我慢するのも癪だったから。
なにより俺の好意を純粋な友愛と捉えているトラゾーにムカついた。
意味ないことだってのも充分、分かってる。
こんなことしたところで、トラゾーが俺のこと好きになるわけないってのも。
「……っ」
「、トラゾー…?」
眉を下げたトラゾーにパーカーを引っ張られた。
「…クロノアさんのこと、傷付けてましたか?」
「え?」
「俺、クロノアさんのことすごく尊敬してます、信頼も信用も。1人の人間としてすごく好きです」
「っ…!」
ぎゅっと胸が痛くなる。
こんなに友達として慕ってくれてるトラゾーを俺は今、傷付けようとした。
「いつから俺のことを好きになってくれてたのか、それすらも分かってなくて…ずっと苦しい想いをさせていたのかと…」
傷付けようとしたのは俺なのに。
「……ずっとだよ…ずっと前から。トラゾーが裏方としていた時からずっと」
「!」
「すごい頑張ってたのを見てた。俺たちと一緒に活動し始めた時に追いつこうとしてたのも、日常組に入ってからもいろんなところで頑張ってるのもずっと見てきた。でもそれを表にあんま出さないでいるところも」
「…クロノアさん」
「…ごめんね、やっぱりこんなのただの押し付けだ」
パーカーにしまっていたカードをゴミ箱に捨てる。
一方的な感情を無理やり押し付けてもダメだ。
こんな空間に閉じ込められたせいで情緒不安定になっている。
「退けるよ。…痛かったよね」
押さえつけた場所から手を離しトラゾーの上から退けようとした。
「……トラゾー?」
「俺に、教えてください…クロノアさんの好きを」
言われた言葉を反芻する。
今、トラゾーは、なんて言った?
「……自分が何言ってるか分かってんの」
小さく頷いたトラゾー。
パーカーを握り締めるその手を見下ろす。
「こんな軽薄な状態の俺に、そんなこと言っていいと思ってるの」
葛藤して、ダメだと思ったりやっぱり諦められないと思ったり。
自分の意志のぐらつき具合に失笑した。
「何度も言うけど俺とトラゾーの好きは違う。鍵が開かないのがその証拠だよ」
「分かって、ます」
「なら」
「でも…っ」
「トラゾー、俺とそういうことできる?できないだろ。分かったなら手を離して」
そんな情けの気持ちで言わないでくれ。
「っ!!」
そう思っていたら胸ぐらを掴まれて体を引き寄せられた。
「⁈」
ガチっと歯がぶつかる。
トラゾーもすぐに顔を離したけど、痛かったのか眉を顰めていた。
「……情けで俺にこういうことしてるんならやめて。トラゾーのそれはただの好奇心だよ」
唇から血が滲んでる。
多分、俺も同じ場所を切っている。
「違います…っ」
「!!、教えてって言ってだろ⁈俺のことからかってんの⁈」
ソファーの背もたれを殴りつけた。
トラゾーの肩がびくりと跳ねる。
「ちが…」
悲しさを通り越して怒りに変わる。
そんなつもりじゃないトラゾーの、その発言に無性に腹が立った。
「それともなに?トラゾーはそういうこと誰にでも言ってるわけ?」
「い、言うわけないでしょ…っ⁈」
「じゃあ何?俺の反応見て面白がってる?」
「そんなこと俺があなたにするわけない!!」
トラゾーの大きな声に片眉を顰めた。
「た、…確かめたいんです…!」
「…は?確かめる?確かめる必要なんてないだろ」
「っっ、…俺の好きは、確かに友達とかに向けるそれだと、思います……でも、ぺいんとやしにがみさんとか、他の人とは違う気がして…」
喋るたびにトラゾーの口元の傷から血が滲む。
「ずっと前、俺、あなたになら抱かれてもいいと言ったことあるでしょう…?」
そう言えば過去、そんなこと言われた。
動画としてもそれなりに視聴数取れてたやつ。
「狙って言ってたのかと思ったよ。それこそ誰にでも言いそうじゃんか」
「っ、俺は、そんな、尻軽じゃない…っ」
「…、っ…」
「それに、簡単にキスなんてしま、せん…!」
「ト…ッ」
涙目で俺を睨み上げるトラゾー。
「今までのこと思い返して、俺の気持ちに向き合って、クロノアさんにそう言われて、傷付いて、…ッ、やっぱり、…確信、しました…っ」
「は…?」
「こんなことまで、されて嫌じゃないのは、…」
抱きつかれて、トラゾーの肩に顔を埋める格好になる。
「す、…好きになっちゃった責任、とってくださいよ…!」
鼓膜に響くトラゾーの大きな声。
嘘やからかいなんてない、純粋な。
「嘘じゃない…本気、です…っ」
ガチャ、と開錠する音がした。
「…!!」
「好きになってしまった、責任とってください…ッ」
もうダメだった。
「俺の、この気持ち、自覚させた…」
脱出できるのに。
さっさとこの部屋から出るべきなのに。
でも、今はそんなことよりも、
「んっ⁈」
互いの傷が重なるように深く口を塞いだ。
「ッ、ン、ぅ、ふっ」
「っ…ん…ッ」
ホントに?
こんな短時間でトラゾーが俺のこと好きに?
触れるたびに痛む唇が、夢ではないと教えてくれていた。
「ハ、ッ…ぁ、」
「、は」
寝転ぶといっぱいいっぱいになるソファーにトラゾーを押し倒したまま問いかける。
「ホントに、俺のこと好きになったの」
「ほ、ホントで、す…っ」
「……ははっ、俺限定で尻軽だねトラゾーは」
「〜〜⁈」
顔を近付け真っ赤で熱くなってる耳を唇で挟みながら囁く。
「好き、好き。すげぇ好き、大好き。めちゃくちゃ大好き、愛してる」
「ゃ…!」
「トラゾーが好き、きみだけだよ。愛してる、もう離さない。誰にも触らせない、渡さない。…俺だけのトラゾー。好き、愛してるよ」
「ゃめ…その、声ッ…や、です…っ」
すり、と囁いてない方の耳を指でなぞる。
「んぁ!」
「可愛い」
ちゅ、と吸って耳の形を沿うように舌を這わせる。
「ひゃッ!だ、めで、す!み、みだめっ」
「トラゾー耳弱いんだね」
「あ、あなた、がそんな声で囁くからっ!自分の声、イケボだって自覚してくださいよ…っ」
「なら尚更行使しなきゃ。使える武器は使わねぇと」
ぱくりと美味しそうな耳を甘噛みして囁く。
「可愛い、…ね、俺のこと好きなってくれてありがとう、」
「やぁぁ…っ」
びくっと跳ねる身体が可愛い。
「トラゾー、俺の好きがどんなのか教えてって言ってたよね?」
「…⁇、はい…」
俺から離れられないように。
もっと好きにさせて、何処にも行かないように。
「教えてあげる。それでもっと、俺のこと好きなってもらうから」
「ふ、ぁ、ッ!、ゃうっ」
「トラゾーが気持ちいいとこ教えて?」
「わ、わかん、なッ、ひぁあっ⁈」
後ろから緩く突き上げるとびくりと身体が跳ねた。
「ココは?」
気持ちいいトコを先で擦るときゅっとナカが締まる。
嫌々と首を振る後ろ姿を見て、真っ赤になってる項を噛んだ。
「んゃぁあッ」
「好き」
自分のモノだという痕をつける。
「トラゾー好きだよ」
「お、おれ、もッ、すき、です…っ」
血が止まって傷になってる唇の端を撫でて口の中に指を突っ込んだ。
「んぐッ!」
「トラゾー、トラゾー…」
「んぅぅ!」
今まで言えなかった分をトラゾーの耳に、頭に、身体に刷り込んでいく。
もっと好きにならせる為に。
「大好き、すごく好き」
「ふ、ッ、♡」
「誰にも渡さない。俺のトラゾー。愛してるよ」
「ッッ♡♡⁇」
口から指を抜いて俺の方に顔を向けさせる。
完全に蕩けきった顔で、俺だけを映す緑がじっとこっちを見ていた。
「す、きれす♡くろのあさんの、こと、俺も、だいすき♡」
「ねぇ、ホントに好きになってくれたの?トラゾー演技上手いから俺騙されてる可能性とかない?」
「か、ぎ開く音、したッ♡嘘じゃ、ないです…っ♡」
「じゃあ、開いたか確認する?」
「ぇあ♡⁇」
一旦トラゾーのナカから自身を引き抜き、力の抜けた状態で無理やり立たせる。
「な、なに…ッ♡?」
ドアの前に着いた瞬間、寂しそうにしているナカの1番奥まで俺のを埋めた。
「ぁあ゛〜〜〜ッ゛ッ♡♡⁈」
「はい、トラゾー♡ハンドル動かしてみて♡?」
「ひッ♡む、りっ♡と、まっ…くろ、ぁさっ♡とま、てぇ♡♡」
震えるトラゾーはレバーハンドルを掴むことができずにドアに身体を押し付けた。
「何してんの?俺動かせって言っただろ♡?そんな風に身体押し付けたらドア動かねぇじゃん♡」
「んぁ゛あッ♡♡!だ、っ、たら、腰、やめ、へくらさ…っ♡!!」
「開いたかの確認しなきゃ。俺、自分の目で見なきゃ信用できないや」
「ほ、んとに♡す、き、なの、にぃ♡♡!」
「ほら手伝ってあげるから。はい、ハンドル握って♡?」
腰を強く打ち付けるのを続けながら、ぷるぷる震えるトラゾーの手を取って重ねるようにハンドルを握る。
きゅっと弱々しく握ったのを確認して、ゆっくりギリギリまで抜いたモノで一気に結腸まで抜いた。
「〜〜〜ッッッ♡♡!!?」
動かすどころじゃなくなったトラゾーから力が抜けて、完全にドアに上半身を預けていた。
「あれ?もしかしてトラゾーはこっから出たくないのかな♡?そんなに俺とえっちするの好きになっちゃった♡⁇」
「ぉ、れッ♡、そ、じゃ、なぃ♡♡」
「トラゾーがドアに凭れてるから開けれねぇもん。ま、俺も別に出れなくてもいいけど♡」
好きにならなきゃ、なんて叶わないと思ってたし。
こんな簡単に願いが通るなんて思ってもみなかったから。
「で?俺のこと、もっと好きになってくれた♡?」
「こ、れいじょッ♡す、きに、なったら♡♡俺、ばかに、なっちゃぃ、ます…っ♡」
「俺以外考えられなくなるってこと♡?」
首を縦に何度も動かすトラゾーに、いろんな感情が溢れていく。
「なにそれ、最ッッ高じゃん♡」
我慢していた胸の内が満たされ、もっと欲しくなる。
「好き、ッ♡くろのあさんだいすき♡♡」
「俺もだよ♡トラゾーのこと大好き♡」
トラゾーがセルフ密室をしてくれてるから、まだこの部屋からは出れそうにない。
出るのはいつでもいいしね。
ルールがあるかは知らないけど、俺はそれを破ってはない。
どんな手段を用いても、って書いてたし。
「(俺の演技力もなかなかだろ?)」
トラゾー程じゃないけどね、と内心ほくそ笑んだ。
ゴミ箱に捨てられていたカードに、どういう方法かは不明だが長々と文字が浮かぶ。
【脱出成功となります。このドアはどのタイミングでも開扉可です。本来、片想いだとハンドルは1ミリも動きません。…では、心ゆくまで自分”たち”の欲望に従ってください】