???「まさか人がいるとは思わなかったから」
誰だろう?2学年にいたはずなんだが、思い出せない……。いじめで他の人のことなんて知る暇なかったし。
日帝「はじめまして。俺の名前は…、大日本帝国だ。」
ナチス「はじめまして……。」
日帝「いきなりで悪いんだが……、俺と仲良くなってくれないか?」
ナチス「へ………!?」
こいつなんで俺と仲良くなりたいんだ!?頭がイカれてるのか?
ナチス「どうして俺なんかと仲良くなりたいんだ?」
日帝「君は私と似ているような気がしたから。」
ナチス「……、お前もいじめられてるのか?」
日帝「まぁ、そんな感じだ。」
ナチス「いいだろう仲良くなってやる。俺の名前はナチス・ドイツだ、好きなように呼んでくれ。これからよろしくな。」
日帝「じゃあ、俺のことは日帝と呼んでくれ。」
……3日後
あの日から日帝は、屋上に来るようになった。最初は変な奴だと思っていたが、日帝は良い奴だ。俺みたいなやつでもちゃんと話を聞いてくれたり、俺といると楽しそうにしてくれる。たとえそれが演技だとしても俺はとても嬉しかった。
ナチス「日帝は良い奴だな。」
日帝「どうした?いきなり気味が悪いぞ。」
ナチス「なんだと!?褒めてやったんだから素直に受けとったらどうだ。」
日帝「はいはい、ありがとさん。」
ナチス「適当だな…。」
でも少し気になることがある。
なぜ日帝のような良い奴がいじめられているのだろう?日帝は去年、この学校に転校してきてすぐにいじめられたときいた。そんなにすぐにいじめられるということは、何かあったのだろうか?
ナチス「……日帝、野暮なこと聞いて悪いんだが、日帝はなんでいじめられているのかわかるか?」
日帝がちょっと動揺しているのがわかる。それにしても失礼なことを聞いてしまったな。
日帝「……なんでイジメられているのかはわからないが何か悪い噂がながれてその時期からイジメられたんだ。」
ナチス「すまなかったな。こんなこと聞いてしまって。」
日帝「全然大丈夫だよ……。」
今まで話した中で一番元気がない。申し訳ない。心の傷をえぐってしまったのかもしれない。
日帝「ナチスって悪い噂ながれてるよな。なんかやらかしたからイジメられてるのか?」
ナチス「俺は、何もしていない。あいつらが勝手にながしているだけだ。」
日帝「フーン、お互い誤解されてるんだな。」
ナチス「そうだな……。早くこの地獄から解放されたいよ。」
日帝「大丈夫、いつか解放されるはずだよ。」
ナチス「そうか?そうは思えない状況だけどな。」
日帝「確かに(笑)」
ナチス「笑いごとじゃねえよ(笑)」
日帝が笑ってるのを見るとなんだか嬉しくなる。まずこいつは顔が良いからな可愛い系や美人系などに分類出来ない感じだ。なんだか不思議な気持ちになる。まぁとりあえず顔が良い。
俺なんかが隣にいて良いのだろうか……。いや、そういう事は考えないと決めたんだ! とりあえず今は日帝と一緒にいる時間を大切にしたいからな。
……日帝と一緒ならこの地獄もなんとかなる気がするな。
コメント
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おぉ!続き楽しみです!