コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ーーーーー
「…なー、スタームー…」
「はい」
「これ、何?」
ぷるん、とした薄黄色と焦げ茶の物体。
スプーンで続いてみると、ぷるぷると震えた。
「これは、”プリン”です」
「”ぷりん”……?」
「はい…甘くて、美味しいんですよ」
「デザートか?」
「そうです、、人間の間で、最近話題なんです…」
ニンゲンの間で…果たして口に合うのか?
…まァ、飯も美味いし、デザートも美味いか
つんつん。
「…■■■■■様、気になるなら食べてみるといいですよ」
「んー…」
思ったより、つるんと”ぷりん”はすくえた。
スプーンの上でも、ぷるぷると震えていて
ミルクの香りがほんのりとする。美味そう
「あ”ー……ん、」
美味!?何これ!?
「…ふふ、」
「…あっという間に、なくなりましたね」
「ん…美味しかった…」
「なら良かったです、今度は”クッキー”でも作りましょうか」
「”くっきー”…?」
「はい、美味しいですよ。チョコレートクッキーだとか、色々あるんです」
「”ちょこれーと”は、知ってる…
去年、冬に作ってくれたやつだろ?
なんだったかな…”ばれんたいん”?」
「えぇ、そうです。大切な人に”チョコレート”を渡す日なんですよ」
「へぇ…ニンゲンは、変わった日を作るもんだな…」
「あなたは人間について知らなすぎなんです!もっと歩み寄ってくれてもいいんですよ?」
「わーったわーった…少しは、頑張るって」
「…ふふ、なら有難いですけど
あ、食器片付けますね」
「ぁー、ありがと」
「…歩み寄る、、」
歩み寄るって、どうするんだ?
分かんねー………
「あー…もしもし、▲▲▲…?」
『■■■■■さんじゃないですか、どうしたんです?』
かちゃかちゃと、食器の音が聞こえるリビングに、揺れる白髪、エプロン。
その後ろ姿に、声を掛けた。
「て、つだう…」
「……………
はい!?」
ぴ、と食器に指を指し、伝えてみたものの
スタームは後ろを2度見し、長い沈黙の後聞き返してきた。
「急に…どうしたんです」
「歩み寄ってって、」
「……」
ぽかん。となるスターム。
…うん、分からなくもないよ
だって、私1人じゃ到底思いついていなかっただろうし。
友人の、▲▲▲に電話して良かった。
『えーっ!?何急に!!
もしかしてあれ?イケメン彼氏が出来たとか!?』
「違う……」
『ふぅん?まぁ、そういうことにしといたげる〜!!』
「…もうそれでいいよ
それで、どうしたらいいと思う?」
『…相手は、どういう人なの?』
「お手伝いさん」
『…へ、お手伝いさんって、前言ってた…人間の?』
「うん」
『……まさか、あんた…。
やっぱなんでもないや、えぇと、
それならねー、お手伝いとかどう?』
「お手伝い?」
『ん!そう!』
「成程……」