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「そうじゃないけど…言葉をかえすようで悪いけど…俺、いつ子どもが出来てもリョウのことと同じように大切にするよ。今すぐ生まれたって幸せにする。結婚のことも子どものことも、俺たちの大切な未来のことを否定的な言葉で言わないで欲しい」

‘颯佑、よく言った。お前の言う通りだ’

‘カッコいい’


忠志くんとチカさんの拍手が聞こえるが…チカさん、姑を敵にしてねぇか?

大丈夫か?


俺の知るおばちゃんは、こんな感じではなかった。

リョウの家に出入りしても、いつもにこやかなおばちゃんだった。

食事の時間が驚くほどピタリと決まっていることを知った時には、几帳面なんだなと子ども心に思った記憶がある。

俺の親や隣近所ともうまくやっているし外から見て全く問題のない、良妻賢母の典型的な人と思われているのではないか?


でもこうしたやり取りをするうち、もしかしたらリョウは子どもの頃から母親の言う通りにさせられていたのかもしれないと思う。

もしくは、リョウ自ら母親の期待に応える行動を常に取っていたのではないか。

さりげなさを装いつつ、チクチクと自分の考えや思いを娘に押しつけ植えつける母親と、無意識にそれに洗脳されたように行動する子ども。


それがこの年齢になり、社会に出て親離れする子と、娘はいつでも自分を満足させる行動をすると信じて疑わない母親。

リョウが自立することを受け入れられないんだ。

自分の思うように行動させたいんだ。

そして、子どもが出来たらなどとリョウのことでも孫のことでもなく、世間体だけを気にして言う。

しかもどれもステレオタイプな概念で…まだまだ距離を取った方がいいな。


「とにかく、忠志くんたちと同じ日を結婚記念日にしたから。あっ…チカさん、誕生日もおめでとう」

‘ありがとうね。良子ちゃんと颯佑くんのおかげで本当にいい日になった’

「時間取ってくれてありがとう。じゃあきるよ」

‘お祝い、ゆっくり考えて連絡くれよ。じゃあな’


最後は忠志くんが言い終わると同時に、プチっと通話がきれた。

脱力したリョウを両腕でぎゅうっと抱きしめると、リョウの腕も俺の背中に回る。


「颯ちゃん、ありがと…お疲れ様」

「お安いご用だ。忠志くんとチカさんが喜んでくれて良かった」

「うん、すごく喜んでたから良かった…サプライズ成功だね」


もうそれ以上何も言う必要はなかった。


ああ…お義父さんとは呼んだがお義母さんとは呼んでないな、


俺。今度は第一声で呼ぶか…全てはリョウのために。


【アフターストーリー/完】

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コメント

5

ユーザー

まあさん、このお話好きだと言いつつ、アフターストーリー出遅れちゃいました🙇‍♀️💦 颯ちゃんがますますいい男になってて嬉しかったです🥰 久々にリョウちゃん颯ちゃんが見れて良かった〜💕ありがとうございました!

ユーザー

久しぶりに良子ちゃんに会えて颯ちゃんとがんばってる姿に😭幸せに過ごせてるね❤️お母さんとはまだまだ難しいけど…いつか分かりあえる日が来ることを願っています🙏 アフターストーリーありがとうございました😊

ユーザー

まぁさん♡アフターストーリーをありがとうございました🎶 まだまだお母さんとは…ですが、颯ちゃんが全力で少しずついい距離感を見つけてくれるはず☺️ でも理解をしてくれて娘の幸せを心から喜んでるお父さん、同じ結婚記念日を大喜びの兄夫婦がいるのでリョウちゃんは幸せに今のままでいられると思うと…(*´˘`*)ホッ いつか全員で笑いながら食卓を囲んでいると信じています✨

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