ーーー病院ーーー
赤「……ふぅ……あの桃の兄の赤です。面会してもいいですか?」
ry「俺も一緒にいいか?」
赤「あっ……」
ナース「少々お待ちくださいね」
赤「……」
ry「……」
ナース「すみません……桃さんが面会拒絶してるリストに入ってまして……面会ができません」
赤「え!?」
ry「面会拒絶……?」
ナース「はい…赤さん、ryさん、nbさん、tmさんがリストに入ってます」
赤「っ……」
ry「そうですか……」
ナース「1週間に1回、面会を再開していいか聞きます。そこで外れたら面会することが出来ます」
ry「手紙とか、物とか渡したり出来ますか?」
ナース「はい、それぐらいなら大丈夫です」
ry「そうですか、ありがとうございます」
赤「…………桃ちゃん」
ry「赤くん、行くぞ」
赤「はい…」
ーーー外ーーー
赤「……もう嫌われたんですかね」
ry「…………」
赤「そうですよね…だって俺が桃の事を傷つけたんですもん。それで信用まで失ったら…拒絶されて当然ですよね」
ry「いや、まだだ。手紙とかも送れる」
赤「桃が読むと思います?」
ry「読むさ、桃は優しいやつだ。お前が1番分かってるだろ?」
赤「…………そうですけど」
ry「諦めていいのか?俺は可能性がある限り信頼を取り戻すために動く」
赤「……」
ry「まだ伝えられてないこともあるから……もしまた桃が死に際に行こうとしたらもう伝えられない……」
赤「……!」
ry「それは嫌だろ?」
赤「絶対守るっ……!」
ry「だからここで諦めたら守るもんも守れない。諦めるか?」
赤「諦めないっ!手紙毎日書くし、料理もする!栄養満点の!」
ry「料理はむりじゃないかな?」
赤「え!?……あ、じゃぁ、お菓子とか?」
ry「少しなら行けそうだな。気持ちがあれば伝わるさ」
赤「はい!」
ーーー病室ーーー
青「もう帰らなきゃ」
桃「え、もう?」
青「うん、時間」
桃「あっ…………」
青「また明日来るね!」
桃「…約束?」
青「うん!約束!」
お兄ちゃんなのに可愛いな
桃「!……待ってるね」
青「ご飯食べるんだぞ!」
桃「まぁ…まぁまぁまぁ」
青「食べないと来ないからね!」
桃「や、やだ……そんな事言わないで……」
青「え…?」
桃「やだ……青…来てよ…約束っ…!」
青「ごめんね!冗談だから!」
桃くん……こんなに弱ってるの…?
精神的にやられてるんだ…
桃「青っ……青っ……」
青「明日絶対来るから!大丈夫!」
(ギュッと抱きつく)
桃「ん……ちゃんと来てね」
青「うん!行くよ!」
桃くんには僕が必要なんだ……
まだ不安定なんだ…まだ会えないかもなぁ…
桃「……またね」
青「うん!またあした!」
バタンッ
桃「……また明日…か」
ーーー青達の家ーーー
青「ただいまー!」
赤「どこ行ってたの?」
青「桃くんのとこ!」
赤「え?」
青「ん?」
赤「俺たち……面会拒絶されてたのに」
青「え?」
赤「ryさん達と、俺、面会拒絶されてて入れなかったの」
青「…そんな」
赤「なんで青ちゃんだけ……」
青「で、でもちゃんと話せるんだよ!」
赤「そっか…」
青「でも家に帰りたくないって…」
赤「だよねぇ……どうすればいいんだろぅ」
青「部屋割り……変えてみる?」
赤「え?」
青「桃くんが帰ってきて、赤にぃにあわないようにすれば帰ってくるかも」
赤「会わないように……か…」
青「うん……少し寂しいけどさ、このままだと桃くんずっと栄養失調のままでいるつもりだよ?」
赤「……でもどうすんの?」
青「んー……今は、階段から近い順で行くと 黄くんと橙くん、赤にぃ、桃くん、僕……って部屋順でしょ?」
赤「うん」
青「だから奥の部屋を僕と桃くんの部屋にして、手前の部屋を赤にぃにすればいいんじゃない?」
赤「でも出入りすれば会うでしょ……」
青「それなら僕に任してよ!平日は赤にぃ大学とかバイトで家にあまりいないでしょ?その時に桃くんは自由に動ける。赤にぃが帰ったら、僕が桃くんの代わりに動く、どうしても会いそうになるなら連絡して会わないようにする!」
赤「まぁ……それならいけるかも」
青「でしょ!?僕天才かも」
赤「橙と黄くんは会っても大丈夫なの?」
青「あっ……分からないや……」
赤「聞いてみてよ」
青「うん!わかった!」
コメント
4件
この前看護師さんにいっていたのは、りすとのことかなぁ💭
青くん以外面会出来ないのか、、悲しいね、、😢 続き待ってます!!