🐹「……はっ…!
……はあ…っ、また、あの夢、……」
…何度、この夢を見ただろう。
みんなで聖堂に行った日の夢を…
僕はこの夢を見るたびに、なぜだろうか、息が苦しくなって、無性に恐怖を感じながら目を覚ます。
…最近は特に、それが多くなっている気がする。
🐹「はあ…本当に、最悪の目覚めだよ… 」
僕はだるい体を起こし、のろのろと起き上がりながら、顔を洗って気分を切り替えるため洗面台へと向かう。
____
僕はまだ眠いような、疲れているような目をしばたたかせながら、リビングでぼーっとしていた。
すると、インターホンがなる。僕はやっと来たな、と思いながら、ドアを開ける。
🐿「どうも〜っ、今日もどんちゃん騒ぎするぞ〜」
🐣「いぇーい、ヒョンのお家だぁ〜」
🐨「(笑)楽しそうでいいな、お前らは。」
すると、ドタドタと足音を鳴らせながらいつもの6人組が入ってくる。
僕たちは、だいたいいつも僕の家に集まっては、くだらない話をしたりふざけ合ったりして楽しく過ごしている。
🐹「やー、騒ぐのも大概にしてくれよ、こっちは近所から文句言われて大変なんだからな〜…」
僕はみんなをリビングに案内する中、そこで少し違和感を覚える。
🐹「…テヒョナは、やっぱりこなかったの? 」
僕の言葉に、場は一瞬静まり返る。
🦊「…あー、はい、テヒョンには声をかけたんですけどね…」
🐰「テヒョンイヒョン、今日も家にいなくて…」
🐨「まったく、何やってるんだか…連絡しても全然返信してくれないしな…」
…そう、そうなのだ。僕たちが今話している「テヒョン」という人物。
いつからだろうか、純粋で優しかった彼は、いつの間にか人が変わってしまったように、悪事ばかり働くようになってしまった。
テヒョナは最近音信不通で、何をしているのか、そもそもどこにいるのかも分かっていない。
………。
ぎこちない空気が流れる。
僕はこの空気に耐えられなくって、違う話題にすり替える。
🐹「っていうかさ、そんなことより__」
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