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翌朝、私が目を覚ますと、陛下はまだベッドで私を引き寄せ抱きしめていた。しかも、じーっと私の寝顔を見ていたようなのである。
「朝まで居られるなんて…」
「そなたの寝顔は可愛い…」
「朝から歯の浮くセリフを…」
「朝から毒吐くそなたに言われたく無いわ。」
皇帝陛下は起き上がり、ついでに私を抱き起こした。
「さて、私は朝の用意をして、出かける用事があるゆえ、陛下もお帰りください!」
「ダメだ。
約束を果たしていないではないか。
用事などキャンセルして、俺と過ごせ。」
「はぁぁぁ!?
何を子供のような駄々をこねていらっしゃるのですか?」
「嘘つきめ!」
「なっ!?
いつ私が嘘つきました!?」
「熱い夜は過ごしておらぬっ!」
「まだ言いますか…」
私はほとほと呆れ果ててしまった。
何だか甘えられているような気もするけど、本当にそろそろ出かけないとまずい。
「では、一緒に行きますか…?」
私はそう尋ねてみた。
「お、おぉ…!
デートの誘いだな!
仕方あるまい、乗ってやろう…!」
何で、そうなるんだ…?
と思ったが、これ以上めんどくさい事になりたく無いので、何も言わなかった。
私たちはそれぞれ部屋に戻り、朝の用意をして、トパーズの後宮の前で待ち合わせした。
「で、どこに連れて行ってくれるのだ?」
完全に乙女の発言である。
「えーと、今日はルードラ侯爵とお茶会、その後、エドルのライスレストランの視察、その後同じくエドルにて水田地の下見がございます。」
私はテキパキと予定を述べた。
「ふむ、まるで仕事の様なデートよの。」
だから、仕事なんですってば!
「そうでございますか?
普通でございましょう?」
などと、陛下を適当にあしらいつつ、馬車はルードラの街に向かった。
ルードラ侯爵は萎縮していたが、なんとか鉱山のはなしをしてお茶会を終わり、次はエドルの街に向かった。
「次は、ライスレストランだな!」
「…楽しみなのですか?」
「あ、あ、あほう!
ご馳走なら、いつも食べておるわ!
皇帝の俺が楽しみなどと!!!」
「はいはい。
分かりました。」
そして、ライスレストランの個室に通してもらった。
「私はレタスチャーハンに致します。
陛下は?」
「俺はこのオムライスとか言う奴にする!」
「では、それを一つずつ。」
しばらくして、料理が来た。
「はぁぁぁ…
美味しい…
このもちもちとした食感に塩気、レタスの水気も良い…」
「おぉぉぉぉ!
このライス?とか言うのはなかなか面白い!
ねっとりともしていて、少し酸味のあるトマトソースと相性抜群、中のソーセージと玉ねぎが良いアクセントだ!
そして!
それを、卵のふわふわが…!」
陛下は感動してらっしゃる。
良かったよかった。
という訳で、あとは水田地を視察して、用事…じゃ無いデートは終わった。