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逃げるは恥だが役に立つパロディ~あべさく編~
「家事代行は恋の始まりでした」~あべさく編~
「大介、お昼ご飯できたわよ〜」
母の声が階下から聞こえる。
カーテンの隙間から差し込む光にまぶたをしかめつつ、俺はうつ伏せのまま呻いた。
「う〜ん……まだ午前中だよね……? というか今日何曜日?」
完全に曜日感覚が死んでいる。バイトも辞めて3ヶ月。
「自分探し中」という名のニート生活に慣れすぎて、もう戻れそうにない。
階段をトントンと上がってきた母が、部屋のドアを開ける。
「ねえ大介、あんたそろそろ仕事しない? いい話があるの。知り合いの理系の子が一人暮らししててね、ちょっとお手伝いが欲しいんだって。家事手伝い、みたいな?」
「……り、理系?」
一瞬で虚空を見つめる。
一番苦手なワードだ。理系男子。無口。機械に強い。人の心には弱い。
コミュニケーションエラーが見える見える。
「しかも“お手伝い”? え、それって家政婦的な……?」
「まぁそんな感じ。ほら、あなた家事は得意でしょう? 家賃もらえるし、仕事としてちゃんと契約もあるって。ね、いい話でしょ?♡」
(やばい。理系男子の家で家政婦とか……絶対無理……)
俺の脳内では、“冷静沈着な無口男”と“愛想でなんとかなると思ってる自分”の温度差による惨劇が高速で再生されていた。
「……えーっと、ちょっと考えさせて……」
「明日会う約束しちゃった♡」
「ダイレクトアタックぅぅぅぅぅぅぅ!!」
顔面蒼白で叫んでしまう。
母はニコニコしながら部屋を出ていく。
(終わった……俺の平穏なニート生活が……)
そうして翌日、俺は「理系男子・阿部」の部屋の前に立っていた。
ピンポーン。
インターホンの音に、自分で押しておきながら心臓が跳ねた。
扉の向こうから足音が近づいてきて、カチャ、とドアが開いた。
現れたのは、思ったよりずっと――というか、かなり――整った顔立ちの男だった。
(……え、理系って聞いてたけど……イケメンじゃん)
無機質な玄関、白シャツにグレーのパンツ。髪も整ってて、なんだかシュッとしてる。
でもその涼しげな顔に、どこか“あざとさ”のような何かが漂っている気もして、俺は一瞬目を細めた。
「どうも~、家政婦?頼まれて来ました~、佐久間っていいま~す」
軽く頭を下げながら、佐久間はちょっと愛嬌を添えて笑ってみせる。
「……あぁ、いらっしゃい。どうぞ」
低く、落ち着いた声。
表情は崩さないが、相手の目がほんの少しだけ俺の全身を見た気がした。
(やっぱ、ちょっと見た目気にしてるタイプかも?)
阿部さんはすっと身を引き、玄関のスペースを空ける。
「靴、そこに置いて。スリッパは使ってください」
「は~い」
内心の警戒を抑えつつ、佐久間は玄関に足を踏み入れる。
綺麗に整頓された室内。殺風景だけど、生活感のなさが逆に落ち着く。
「それじゃあ、簡単に部屋とルールを説明します。契約内容も後で確認してもらいますから」
(うわ~、めっちゃ効率重視って感じ……理系っぽいなあ)
内心苦笑しながら、阿部さんの後ろをついていく。
その背中が思ったよりガッチリしていて、ほんの少しだけ、視線が逸らせなかった。
淡々と家事の説明が進んでいく。
「……ピンクの髪なんだね。びっくりしたよ」
部屋の説明を終えた阿部さんが、ふとしたように言った。
「え? あ、ああ~これ、地毛じゃないですよ?染めてます、さすがに!」
俺はつい反射で笑いながら返してた。
ピンクって言っても派手すぎないようにしてるし、ここ最近の推しカラーってだけなんだけど――
まさか理系男子に指摘されるとは。もっと機械とか回路のことしか考えてないのかと思ってた。
「悪目立ち……してます?」
「いや、似合ってると思うよ」
ふっと、少しだけ笑ったような気がした。
あれ? 今のって微笑んだ? それとも錯覚?
何か言い返そうとしたけど、そのタイミングで彼は腕時計をちらっと見て、すぐ表情を引き締めた。
「じゃあ、俺はこれからリモート会議が入ってるから、しばらく自室にいる。何かあったらインターホン押してくれればいいから」
「あ、はい、了解でーす」
言い終えるや否や、阿部さんはスッと書斎へと消えていった。
(えっ、会話、終わり?)
せっかく雑談モードに入れるかと思ったのに。まじか。
静かになったリビングでぽつんと立ち尽くす俺。
(まぁ、でもこれが仕事なんだよね。家事代行、佐久間、参上ってわけ)
気を取り直して、俺はリュックから持ってきた小さなエプロンを取り出した。
もちろん、ピンク系。胸元にうっすらキャラ刺繍入り。家で着てたやつそのまま持ってきたけど、まあ、見られないしいいか。
「よ~し、やったるか!」
掃除機チェック。ゴミ袋のサイズ確認。洗剤の種類、収納位置も問題なし。
阿部さんの性格が出てるのか、全部きれいにラベルが貼ってある。システマチックで逆にやりやすい。
「さすが理系……だけど、整いすぎてて逆に“人の気配”ないなぁ……」
口に出してみても返事はなく、部屋は静かなまま。
(……ま、俺がいるうちに“人間くささ”足してやろ)
そう思って、俺は雑巾を握りしめた。
気づけば、いつの間にか鼻歌が出てた。
数日もすれば、俺はこの家の家事ルーティンを完璧に掌握していた。
洗濯物は曜日ごとに仕分け済み。掃除は朝と夕方で効率重視の2回制。
ゴミ出しのルールも把握済み。阿部さんの生活パターンもだいぶ掴めてきた。
(……これはもう、俺がいなきゃ回らないんじゃない?)
自惚れもここまでくれば立派な才能。
だけど、それくらい手応えはあった。
だから――
今日は、勝負に出る。
「よし、今日の夜ご飯は……“佐久間オリジナル・なんかそれっぽい和風洋食プレート”だな!」
ネーミングセンスはさておき、味にはちょっと自信ある。
外食とかで食べたやつを再現するのが得意で、そこに自分なりのアレンジを加えていくのが楽しい。
メインはチキン南蛮風のグリルにタルタルっぽい豆腐ソース。
サイドは柚子胡椒ポテサラと、甘辛味の厚揚げバター炒め。
そして盛り付けには、小洒落たカフェ風ワンプレート感を意識してみた。
(これで「美味しい」なんて言われた日には、ちょっと泣くかもしれない)
19時。
阿部さんが書斎から出てくる音がした。こっちも完璧なタイミング。
「お疲れさまです~! 今日はちょっと趣向を変えて、俺のオリジナルご飯にしてみました!」
テーブルの前に立ち尽くす阿部さん。
表情はいつものようにあまり動かない。でも――なんか、一瞬まばたきが増えたような……?
「……これ、全部……君が?」
「うん! 一応オリジナルだけど、和洋折衷って感じで。栄養バランスも考えたつもり! 見た目もちょっと頑張ってみたんだけど……どう?」
しれっと聞いたけど、心臓はバクバク。
初めて出す料理って、なんでこんなに緊張するんだろ。
「……いただきます」
阿部さんは静かに椅子に座り、まず厚揚げを一口。
モグモグ……ごくん。
「……うん。ちゃんと味がする」
「“ちゃんと”って何!? そりゃするわ!」
思わず吹き出してしまう。
でも、なんだろう……その顔、さっきよりちょっと柔らかくなってる気がする。
「この……ポテト、柚子胡椒?」
「正解!」
「へぇ……珍しいね。美味しい。味の引き算ができてる」
「……え、ええっ、引き算って褒め言葉で合ってる?」
「褒めてるよ」
不器用か!
でも、そのひとことが妙に嬉しくて、思わず俺はニヤけてしまった。
(ちょっと……こういうの、悪くないな)
少しだけ赤くなった耳を見逃さないようにしながら、俺は自分の分をお皿に盛り付けた。
今日は、ちょっとだけご飯が美味しく感じそうだ。
「ふ~、食べた食べた……!」
食後、テーブルの上には空になった皿たちと、ほんの少しだけ甘めにいれた温かいお茶。
二人分の湯呑みに湯気が立ってる。
食器を片付けようと立ち上がりかけた俺に、阿部さんがぽつりと声をかけた。
「今日は、ごちそうさま。……本当に美味しかった」
「えっ、あ、うん! よかった~! プレッシャー半端なかったから、そう言ってもらえると……」
そう言いながら、思わず口が緩む。
静かな人だし、どう思ってるか分かりづらかったけど、ちゃんと伝わってたんだ。
うれしくて、ちょっと調子に乗ったのかもしれない。
「さすが阿部ちゃん、味の引き算がどうとか、さすが理系!」
「……あ」
やっべ。
口から出た瞬間、自分でビックリした。
「阿部ちゃん」なんて、勝手にあだ名つけてどうすんだ。しかも仕事相手だぞ。
慌てて言い直そうとしたそのとき――
「阿部ちゃん……ふふっ」
……笑った?
「初めて呼ばれた」
え、マジで? そこ?
戸惑う俺をよそに、阿部さんはそのまま、湯呑みに口をつけた。
けど、その口元、確実に緩んでた。表情が、ちょっとだけやわらかくて――なんか、普段より年相応に見える。
「いや、あの、ごめんなさい……調子乗って、つい……! 不快だったら全然やめ――」
「やめなくていいよ」
ピタリ、と俺の言葉が止まる。
「不快じゃない。むしろ、少し嬉しい。呼び方に“親しさ”があるのは、悪くないと思う」
言いながら、また口元に小さな笑み。
(いやいやいや、なにそれ……そんな顔できるんじゃん……!)
まさか「阿部ちゃん」が喜ばれるとは思ってなくて、今度は俺の顔が熱くなる番だった。
「……じゃあ、これからも、呼んじゃうかもよ?」
「……ふふ。どうぞ、佐久間くん」
“くん”って。
思わず笑っちゃう。
でも、
「――佐久間でいいよ」
つい、口が勝手に動いてた。
“くん”って言われると、なんか距離感がよそよそしいというか……
阿部ちゃんには、もっとフラットに呼んでもらいたいって、そう思って。
少しだけ、ドキドキしてた。返事、どんな顔するかなって。
阿部ちゃんはほんの一瞬だけ驚いたようにまばたきして――それから、ゆっくりと笑った。
「……うん。佐久間」
その言い方が、やけにやさしくて。
なんか、体温がじわじわあがっていく気がした。
それから数日後――
「何か、食べたいものとかない?」
いつも俺が献立考えるのも楽しいけど、そろそろ阿部ちゃんの“好物”とか知りたくて、ふと聞いてみた。
パソコンに向かっていた阿部ちゃんは、手を止めて少し考えるように視線を天井に向けた。
「そうだな……カレー……かな」
「カレー! いいね、いいね! どんな? 甘口? 中辛? スパイス系?」
「昔、祖母が作ってくれたカレーがあって。具は大きめ、ルーは甘くて……でも、どこかピリッと辛い後味が残る、不思議な味だった」
「……へぇ。阿部ちゃん、おばあちゃんっ子だった?」
「まぁ、そうだったかも」
ちょっと目尻が下がった気がした。
なんか、いいな。
そんな“阿部ちゃんの過去”に少し触れられた気がして、俺はちょっと得意げな気分になった。
「じゃあ、再現チャレンジ、してみるよ。任せて!」
その日の午後はずっと、スーパーとキッチンを行ったり来たりだった。
甘みと辛みのバランスを取るのって意外と難しくて、隠し味にハチミツ、チョコ、インスタントコーヒーまで試した。
具材は大きめに切って、煮込み時間も長めに。
途中で味見したら、あまりに祖母感がなくて一度絶望しかけたけど――
何度か修正して、ようやく“これかも”って味にたどり着いた。
「阿部ちゃーん、できたよー!」
リビングに声をかけると、阿部ちゃんは静かに部屋から出てきて、テーブルの上を見た。
「……大きいじゃがいも、にんじん……ルーの色も濃い……」
座ってスプーンを手に取る阿部ちゃん。
まずは一口――モグ、モグ。
「……あ」
「え、だめ?」
「いや……ちがう、これ……」
表情が、ゆっくりほどけていく。
「……近い。かなり、似てる」
「ほんと!?」
「……ありがとう、佐久間。懐かしい味が、した」
その声に、ほんの少しだけ震えが混じってる気がした。
多分、気のせいじゃない。
「あのさ……またリクエストあったら、何でも言って。俺、阿部ちゃんが好きなもの、もっと知りたいから」
そう言うと、阿部ちゃんは俺の方を見て――
「……じゃあ、今度は“佐久間の好きな味”を、俺にも教えてよ」
ふいに、言葉が詰まった。
ああもう、何それ。
ズルいじゃん。
「……い、いいけど、あんま期待しないでよね……?」
なんて言いながらも、俺はもう次に何作ろうか、頭の中で献立を組み始めてた。
――――――――
「あれ、今日は台所、使ってた?」
いつものように掃除を終え、キッチンへ向かうと、何かが“違う”。
水滴が残ったシンク。片付けられた形跡のある鍋。
なにより、うっすらと漂う……甘じょっぱい、でもちょっと焦げた匂い。
そこに、リビングから顔をのぞかせた阿部ちゃん。
「……あ、佐久間。帰ってたんだ」
「うん。今さっき。っていうか、何か作った?」
「……少しだけ、試作を」
その言い方がなんか“研究発表”みたいで笑える。
「試作って、なに?」
「……佐久間が“好きな味”を、僕なりに考えてみた」
一瞬、時間が止まった気がした。
「え、え? 阿部ちゃん、作ってくれたの? 俺のために……?」
「“ために”というより……自分でも知りたかった。君の味覚が、どんな構成要素なのか」
いや構成要素て。理系すぎる。
「で、どうだった?」
「……想像以上に、失敗した」
「うわ~聞く前に言われた~」
だけど、阿部ちゃんの顔がどこか悔しそうで、ちょっとだけかわいかった。
「食べてみる?」
「食べる。てか、食べたい。絶対食べる」
用意されたのは――
白いお皿に、ちょっと不格好な照り焼きチキン。
色は若干濃いめで、端っこが焦げてる。
添えられた野菜は、ほぼ“生”。切ってそのまんまの状態。
「……見た目は、まあ……うん」
「やはり火加減に課題が……」
「いや、いいの。大事なのは“気持ち”だから」
一口、口に入れる。
「……」
味は……甘め。けど、塩気がしっかりしてて、なんかクセになる。
そしてなにより、どこか、俺の実家で出てた味に似てた。
「これ……もしかして、砂糖と、醤油と、みりん、だけ?」
「あと、ほんの少しだけコーヒー。君が前に“隠し味に使ってる”と言ってたから」
「えっ、覚えてたの!? てか入れてくれてたの!?」
「参考にしただけ。再現性を高めるには、実際に使ってみないと意味がないと思って」
はぁ~~……ほんと、阿部ちゃんって、そういうとこ……
なんでこんな、心臓に悪いことを、さらっと言えるんだよ……
「……おいしかった」
「本当?」
「ほんと。すっごい、嬉しい」
「……よかった」
ちょっとだけ、目を細めて言う阿部ちゃん。
俺の“好きな味”を、自分の手で作ってみたいって思ってくれたこと。
それだけで、もう十分すぎるほど、伝わってきた。
「今度、一緒に作ろうか」
「……いいのか?」
「もちろん。料理ってさ、“並んでやる”のが楽しいんだよ」
「……なら、エプロン、買っておく」
「なにそのやる気」
だけどその真面目な顔が、なんだかんだ愛しくて、俺は思わず笑ってしまった。
阿部ちゃんの料理は、まだぎこちないけど――
でも、確かに俺の“好きな味”がそこにあった。
休日の午後。
洗濯も掃除も料理も終わって、今はリビングでふたり、並んでソファにもたれてる。
テレビはついてるけど、どっちもほとんど見てない。
ただ、何となく――ぼんやりと、時間が流れていく。
そんな静けさの中、不意に阿部ちゃんが言った。
「……ねぇ、佐久間」
「ん?」
「どうして、あのとき……ニートだったの?」
目をそらすでもなく、まっすぐ、穏やかに聞いてきた。
その声音が柔らかかったから、すぐに防御態勢をとるほどじゃなかったけど――
やっぱり、ちょっとだけ、心臓がザワついた。
「あー……いやぁ、それね……」
一瞬、返事に困って視線を天井へ泳がせる。
「なんていうか、普通に“燃え尽き”ってやつ?」
「燃え尽き?」
「うん。新卒で入った会社、けっこうブラックでさ。仕事も理不尽だし、先輩は怖いし、休みも少ないし、怒鳴られるし……。気づいたら、朝起きて吐くようになってて」
「あ……」
「上司には“根性が足りない”って言われたし、自分でも“もうちょい頑張れたかも”って思わなくもないけど……それ以上に、“ああ、自分って社会に向いてないんだな”って思っちゃってさ」
苦笑いしながら話すけど、喉の奥が少しだけ締まる。
「そこから、一気に……気力なくなっちゃって。気づいたら、一日中布団の中で、アニメ見て……ポテチ食べて……風呂入らず……っていう生活」
「……」
「まあ、今思えば完全に“終わってた”よね、俺。ハハッ」
冗談っぽく笑ってみせるけど、阿部ちゃんは黙って俺の話を受け止めてた。
その視線が、真面目で、優しくて。
だからこそ、つい――
「でも、あのときの生活……ちょっとだけ幸せだったのも、事実なんだよね」
「幸せ?」
「誰にも怒られないし、好きな時間に寝て、好きな時間に起きて。社会の歯車にならなくていいって、あんなに楽なんだーって思った」
「……」
「だから今も、時々思うんだ。“もう仕事なんてしたくな~い”ってさ」
そう言って、ちょっとおどけて肩をすくめてみせる。
「ダメだな、俺。ほんとダメ人間」
すると阿部ちゃんは、少し考えるように視線を落として、それから――ぽつりと言った。
「……でも、“佐久間がダメ人間”だったら、俺はどうなるんだろうね」
「えっ?」
「佐久間が料理を作ってくれて、掃除をしてくれて、部屋を明るくしてくれて……俺の生活を変えてくれた。そんな人が“ダメ”なら、俺はきっと……もっと何もできない人間ってことになる」
「……」
思わず、何も言えなくなった。
「それに……“したくない”って思う日があってもいい。俺もそう思う日があるし」
そう言って、ほんの少しだけ笑った阿部ちゃんは――
やっぱり、ずるいくらい優しかった。
「……そっか」
ソファにもたれながら、肩がすこしだけ触れる。
その距離が、なぜか今日は、特別にあたたかく感じた。
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