俺が寝てから3時間が経った7:00。
俺が失望する原因はイタ王の言葉だった。
「ナチ…!」
震える声でイタ王が言った。
「え…イタ王…もしかして…?」
「日帝が……死んだ…」
殆ど声にならないような声でイタ王は言った。
やっぱり俺の願いは叶わなかった。
「今病院にすぐ行く」
俺は暗い声でそう言い、電話を切った。
その瞬間俺は携帯電話を落とした。
勝手に涙が溢れた。
「日帝……」
拭っても拭っても涙はおさまらなかった。
走って走って、俺は病院に向かった。
病院に行くと昼に居たメンバーがもう居た。
「ナ、ナチ…」
イタ王が震えた声で俺を呼んだ。
イギリスは座って俯いている。
アメリカは今にも泣きそうな、悲しそうな、それでも何かに怒りを抱いてそうな表情だった。
ソ連は日帝を見つめて、イタ王は顔を手で覆っている。
俺は何も話す事ができない。
日本は日帝に語りかけていた。
「苦しかった…ですよね…」
いつもの倍暗い声で日本は言った。
「今まで有難うございました…貴方という方に出会えて私は幸せです。だから…日帝さんは…天国で安らかに眠ってくださいね…」
日本は少し微笑んで、それでも大泣きして言った。
アメリカは少し目元を手で覆った。
「少し…外の空気吸ってくるわ」
アメリカは暗い声で言った。
パラオは眠っていた。
「ナイチ…会いたい…」
パラオは寝言でもそう言っていた。
それを見ると余計涙が流れた。
もう会えない。
一生話せない。
それを思えば思うほど涙が溢れた。
「パラオにはどうするんだ…?」
声にならない声で俺は言った。
「明日、僕から伝えておくよ…」
泣きながらイタ王は言った。
外に出た。涙を流しながら。
日本もイタ王もソ連も。
外に出るとアメリカがいた。
「アメリカさん…!」
日本が言った。
「よぉ。日本」
振り返ったアメリカの顔には一筋の涙が流れていた。
アメリカは日本の頭に手を乗せた。
「泣くな。そんな顔するな。大好きなお前にそんな顔されたら俺は悲しいぜ?」
少し微笑んで、けれど眉が下がったアメリカが言った。
日本は余計泣いた。
「だって…だって…!」
日本はそう言って手で涙を拭った。
俺は空を見上げた。
今日は半月だ。
眩しくもなんともない。
ただの半月。
「ナチ…大丈夫か?」
ソ連が俺を気にかけた。
「何で…日帝なんだよ…」
俺は涙ながらそう言った。
もっと話したかった。
まだ一緒にいたかった。
けどその願いが叶う可能性なんて無かったんだ。
非常に悲しくて、寂しくて…
嫌になりそうな程の悔しみもあって…
俺は空を見上げながらずっと泣いていた。
宮藤唯來「ニイハオ!後1話でストーリー終わり!このストーリーどうかな?」
宮藤唯來「オリジナルで、自分で考えました!!」
宮藤唯來「♡、コメント宜しく!バイチャ!」
(^O^)v
コメント
4件