応接室のソファに座り、俺は静かに呼吸を整えた。
そうする合間に、それと気づかれない程度の視線の動きだけで室内を見渡す。
通された部屋は、ただ広いだけではなく、格式高く、洗練された雰囲気を醸し出していた。
そして、壁にかけられた絵画や、部屋の片隅に飾られた花瓶には、見識はなくとも、恐らく聞いてしまえば卒倒するだろうと思えるだけの価値を肌で感じる。
高級ブランドとしての認知度は伊達じゃない、と、僅か数十分の観察の後に結論づけた。
とてもソファの座り心地を堪能している余裕はない。
俺は知らぬ間に張り詰めていた緊張感を逃がすように吐息を零し、連れ立ってやって来た中田の様子はどうだろう、と、その段になって、ようやく隣を見やった。
しかし、その背筋はいつも以上にしゃんと伸びていて、まるでその姿のまま彫刻にしたように、微かな動きも見せずに真っ直ぐと正面に視線を据********
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