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kana
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―宮side―
2回目の夜がやってきてしまった。また1人、殺さないといけない。でもこれが人狼の定め。…殺るしかない。
目「舘さん…、」
目黒が話し掛けてくる。顔が死んでる…。相当疲れてるんだろう。まぁそうだよね、メンバーがもう3人も死んでるんだから。
宮「…今日は、誰にする?」
目「…、」
決めれっこないよね。だって目黒は優しいから。俺とは違って、ね。
宮「ごめんね、目黒。俺は、阿部に行きたいと思ってる。」
目「…何で…ッ、」
宮「預言者は守られてる可能性が高いから容易には行けない。…でも霊媒師なら、守られてない可能性が高い。」
目「…待って…、」
宮「照が死んだ今、霊媒師はほぼ阿部で確定。ここで殺しておけば、大分大きい。」
目「…嫌です…、嫌です、」
宮「じゃあ目黒は死にたいの?」
目「…死にたくない、けど、阿部ちゃんを殺すなんて…、俺には出来ない…。」
宮「大丈夫、俺が刺す。」
自分でもすごい事を言ってるのは分かってる。でもこうするしかない。…阿部を殺してしまったら翔太は目黒の方に行ってしまうかもしれない。でも、まず勝たないと…、翔太に何も言えない。最後の最後まで翔太と生きるんだ。そして最後に、俺が死んで、翔太が生き残る。
俺は恋人じゃないから翔太と生き残る道は無い、のは十分理解した。だから最後まで足掻くんだ。要らない人を全て排除して、翔太と結ばれて死のう。それで良い。
宮「目黒…、分かってくれる?」
目「…、」
宮「黙ってるなら俺、行くよ?」
目「…、」
宮「行くからね、」
俺は目黒に背を向けて阿部の部屋の方向に歩こうとした。
目「待って、」
宮「やっと喋った…、」
目「…俺が、刺します。」
宮「…出来るの?」
目「最後に少しだけ話をさせて欲しい。その後、俺がちゃんと、」
宮「…分かった。」
…
―目side―
とうとうこの時が来てしまった。いつか来る、って分かってた。…分かってたけど、やっぱり嫌だ。
殺るしかない。殺るしか、ない。阿部ちゃんを、この手で。なるべく痛くないように、苦しくないように、舘さんじゃなくて俺が、ちゃんと。
宮「じゃあ、開けるよ、」
舘さんがドアを開けて、俺が刺しに行く、っていう作戦で行くことになり、ついにその時。
手が震える。手に力なんて入ってなくて、意識は朦朧としていて、今にも倒れそう。ごめん、ごめん、ごめん、阿部ちゃん、
ガチャ、ガチャガチャガチャ
宮「…開か、ない…、」
目「用心棒、って事…?」
宮「…まじかよ、」
こんな事思っちゃ駄目だけど、俺の心には安堵しかなかった。阿部ちゃんを殺さずに済んだ、ただそれだけ。
舘さんはまだ諦めてないようで、ドアノブを回そうとしているけど、開く気配が無い。暫くすると、ドアの向こうから声が聞こえた。
阿「ねぇ、人狼さん、居るんでしょ?…殺してよ、もう、生きたくない。俺は最低最悪の人間だよ。鍵掛かってるの?…そんなのぶっ壊して入ってきてよ。…ふっかの事、刺したんでしょ?同じようにして殺してよ。…何の抵抗もしないからさ、」
阿部ちゃんの、強くて、弱い声。…阿部ちゃんは、死にたいの?そんなの嫌だ。阿部ちゃんが居ない世界なんて何の意味も価値もない。だからそんな事言わないでよ。
…
舘さんは溜息を1つついて、自分の部屋に戻って行った。
俺は今死にたい、って 言っている彼に、ぎりぎり聞こえるくらいの声で言った。
目「そんな事、言わないで。俺が絶対守るから。」
目「…生きて。」
届いたのかは分からない。でもこれが俺の気持ちだから。絶対に守る、から。死にたいなんて、言わないで。
…
《3日目昼》
―向side―
目が覚めると外はもう明るかった。俺は今日も生き残ったんやな、
ドアを開けて講義室に向かう。そこには信じられない光景があった。
向「全員、おるやん…、」
さっくん、ふっかさん、照兄を除いて、それ以外のメンバーが講義室に集合していた。皆も俺が来た時びっくりしとった。せやんな、俺が死んだと思ってたんやろうから。
阿「康二…、」
向「誰も死んでへんの…?」
ラ「そう、みたい…。」
渡「これって、用心棒が守った、って事だよな。」
宮「…そうだね、」
阿「じゃあ、用心棒はまだ生きてる。」
目「…良かった、」
内心めっちゃ嬉しかった。だって俺、初めて人を守れたんやで?初めて人が死なない日が来たんや。…良かった、良かった…。
…
―ラside―
ラ「占いの結果なんだけど…、」
僕がいつも通り預言者の結果を言う流れになった。でも今日はいつもと心持ちが違う。だって…、
ラ「…めめが、人狼だった。」
俺の部屋のモニターに示された『人狼』の文字。僕も目を疑ったよ、だってあの優しいめめだもん。ずっと仲良くて、SnowManに遅れて入って、沢山の壁にぶつかりながら一緒に戦ってきたから。…だけど、あれは夢じゃない、現実だった。
渡「おい、今何て…?」
ラ「めめが、人狼だった泣!」
俺は涙ぐみながら言った。
…
―目side―
渡「おい、目黒、何か言えよ?」
今人狼って認めたら殺される。それくらい馬鹿な俺にでも分かる。
目「…、」
渡「黙ってちゃ分かんねぇだろ!」
宮「翔太…、」
渡「おい、目黒!」
阿「…待って、」
渡「何だよ?」
阿「めめを、そんなに責めないで、」
…阿部ちゃん?何で…?
渡「はぁ?何で?…こいつは、ふっかを殺した張本人なんだぞ?…昨日だって、用心棒が守らなきゃ誰か1人死んでた!」
阿「そんな事言ったって、人狼が誰か殺さないといけないルールなんだから、しょうがないよ!…殺したくて殺してる訳ないじゃん!」
渡「何で目黒の肩持つんだよ…?」
宮「そうだよ、阿部も人狼なの?」
目「…!?」
舘さん…?裏切った…の…?
宮「目黒は人狼確定だね。で、もう1人は阿部。」
阿「何でそうなるの!」
宮「庇うからでしょ!?…何、じゃあ違う、って証明しなよ!」
阿「…そんなの、出来ないよ…、」
渡「阿部、お前、霊媒師って嘘までついて…最悪だな…。」
宮「はい、今日は会議終わり。嘘つきな霊媒師の結果なんて宛にならないし…、じゃ、また夜ね。行こ、翔太。」
渡「…おう、」
ラ「ごめん、めめ…、」
向「…、」
部屋から皆が出ていって、俺と阿部ちゃんだけが残った。阿部ちゃんは床にぺたん、と座って、泣いている。
目「…阿部ちゃん、何で俺の事庇ったんですか…?」
阿「…泣、」
目「…ねぇ、阿部ちゃん…、」
阿「…ごめん、めめ。俺、めめの事守りたかったのに…、無理だった…。めめが、守る、って言ってくれたから、俺も、って思ったのに…。」
目「昨日の…、聞こえてたんですね。」
阿「…人狼なんだね、めめ。」
目「…はい、」
阿「少し、話したい。めめ、」
目「分かりました。」
それから俺達は2人で、屋上に向かった。
コメント
3件

毎回つらい気持ちになりますが、続きが気になります…

胸が痛いよ😓 みんなが庇うのではなく せめて裏切って悪者にして… めめあべどうなるの…😔 続き気になります。
ああもう、この回は胸が痛すぎる…!宮が「俺が刺す」って言い切った後の目黒の「俺が刺します」の決意、震えたわ。でもドアが開かなくて、阿部ちゃんが「♡♡♡てよ」って自暴自棄になってるシーンは本当に辛かった。そんな中で目黒が「守るから生きて」って囁くのがもう…。そしてラウールの預言者結果で目黒が人狼ってバレた時の絶望感、阿部ちゃんが庇ったのに宮に裏切られる展開もエグすぎる。次が気になりすぎる🔥