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kana
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―阿side―
めめと2人で屋上に来た。やっぱりめめは人狼だった。だから俺達が一緒に生き残る道は恋人陣営での勝利しか有り得ない、って事。その為にはめめが人狼として勝たないといけない。
でも無理だろう。めめは皆から疑われてて、ほぼ今日処刑。俺も疑われてる。この状況を打破する方法が俺には、思いつかない。だから全部伝えるんだ、めめに。
阿「…ごめん、」
目「…、」
阿「守れなかった。」
目「…さっきから守れなかった、って…。俺を庇えなかったから、って事?それなら大丈夫だよ。…もう、俺は今夜死ぬんだ。」
阿「…、」
目「死んで、俺は脱落。相方の人狼にも裏切られちゃったし、俺が生き残る道なんてないよ。」
阿「舘様…だよね。」
目「すごいね、正解。」
阿「さっき、めめ驚いてたから。あぁ、そうなんだ、って。」
目「…そう、」
阿「めめ死んじゃうんだね。じゃあ大変だ、2人死んじゃうんだ。今夜、」
目「…何で…、知ってるの?」
知ってるよ。そりゃ。だって俺が相方なんだよ?まだ気付いてなかったんだ…。
阿「俺も恋人。」
目「…え、」
阿「ごめん、本当は初日から気付いてた。めめが相方だ、って。ずっとどう立ち回るのが正解か分かんなくて、黙ってた。」
目「…やだ、」
阿「だから、今夜は俺も脱落。めめと一緒に死ねるなんて、光栄だよ。」
目「…今からでも、投票先を移動して貰えるように交渉しましょう?俺、嫌です。阿部ちゃんが死ぬなんて、耐えられない。」
阿「めめも死ぬじゃん。」
目「俺は良いんです!…阿部ちゃんが…、」
阿「俺は、めめが死ぬのが嫌なんだよ。咄嗟に庇ったけど、あれ自殺行為だよね笑、俺が庇って死んでも、めめも死んじゃうじゃんね。」
目「…阿部ちゃん、」
阿「だからね、めめに全部伝えたかったの。俺の気持ち。…最後だしね、」
目「やだ…、」
阿「あのね、めめ、俺ね、」
バンッ
突然屋上のドアが開いて、人が入ってきた。
渡「おいおい、人狼2人で話し合いかよ?」
宮「今日は誰を刺そうか、って話してるの?」
阿「…、」
目「舘さんこそ、人狼の癖に余裕そうですね。」
宮「…はぁ?」
渡「舘様が人狼な訳ねぇだろ。だってお前ら2人なんだから。」
阿「じゃ、俺、降りるね。」
目「待って、阿部ちゃん、」
渡「おい、逃げんのかよ、」
阿「…別に?話してても意味無いでしょ、」
渡「…へぇ、」
阿「じゃ、」
ガチャン
目「…阿部ちゃん、」
…
―宮side―
目黒…、余計な事言わないでよ…。やっと翔太が隣に居てくれて、お互い信用してる、ってのに。俺は翔太が今、横に居てくれるだけで幸せなんだから、邪魔しないで、
宮「翔太、俺は人狼じゃないから。」
渡「…分かってるよ、」
宮「目黒と阿部で確定。だから2人共を今日と明日で吊れば終わりだよ。」
渡「…そうだな、」
目「舘さん…。俺を裏切って楽しいですか?」
宮「…何の話?」
目「しらばっくれるんですね。」
宮「…だから、何の話?」
渡「おい、舘様を責めんなよ。」
目「しょっぴー、信用して?舘さんは人狼だよ。」
渡「でもお前も人狼じゃねぇかよ。」
目「阿部ちゃんは、違う。今日は舘さんにしましょう?」
渡「…そんな事、出来るかよ…、」
目「でも…、」
渡「黙れよ。」
目「…ッ、」
宮「翔太…、」
渡「ごめんな、めめ。」
バンッ
目黒は屋上から逃げるように出ていった。
翔太は何と戦っているのだろう。ずっと、何かに悩んでいるように見える。ねぇ、何考えてるの?翔太…、
…
―渡side―
分かんねぇよ…。ずっと友達だっためめは人狼確定。そのめめが、舘様を人狼だ、って言ってる。…ただの道連れなのか…?それとも、もう1人の人狼は舘様…?
そうだよな、阿部ちゃんは占いで村人陣営、って出てる。人狼な訳ない。もし阿部ちゃんが人狼だったら、ラウールも怪しくなる。
あ…そうだ、今日めめを吊ったら阿部ちゃんも死ぬのか。俺が選んだ恋人のルールによってあの2人は死ぬ。ならめめでも阿部ちゃんでも結果は同じ…、
阿部ちゃんは預言者的に言ったら白。て事は、舘様、康二のどちらかが…人狼?
宮「翔太、俺は人狼じゃない。」
その言葉も何回聞いた…?信じたいよ、信じたいけど…。もう誰も信用出来ねぇんだよ。
…
―ラside―
ラ「康二くん…、」
向「ラウ…、」
めめと阿部ちゃん、舘さんとしょっぴーがずっとペアで行動してるから、俺達も一緒に居よう、って事になった。
向「めめは、本当に人狼なんか…?」
ラ「間違いないよ。俺、この目で見たんだ、モニターに人狼、って書いてあった。」
向「…じゃあ、ふっかさんはめめに…、」
ラ「…、」
向「阿部ちゃんも人狼なんかな、」
ラ「分からない。でも庇ってたから、何かあるんだよ、絶対。」
向「どうすれば良いんや…、」
ラ「…分かんないよ…、」
…
―向side―
ラ「てか、用心棒さんナイスだよね。」
お…、言うてくれるな…。
向「それ、俺やねん。」
ラ「…え!」
向「俺が用心棒やで。」
ラ「康二くん、だったんだ…、」
向「昨日は阿部ちゃんを守った。そしたら、誰も死んでへんかった。つまりやで、ラウは本物やろ?だって阿部ちゃんが死なんかった、って事は阿部ちゃんは絶対に人狼やない。ラウは本当の事を言ってる。…だからな、俺はラウを信用しとるで。」
ラ「康二くん…、」
向「ラウ、俺は本当に用心棒や。信じてくれ、」
ラ「僕も…!康二くんの事、信用する。だから…えっと…、人狼は、」
向「めめは確定として、阿部ちゃんはちゃうやろ?…しょっぴーか舘さんちゃうか?」
ラ「そうだね…、」
向「今日はめめを吊るしかない。」
ラ「…うん。で、最後どちらかを吊って…勝とう。」
向「…勝つで。」
ラウと熱いハグをして、決心した。俺が今信用出来るのは、ラウと阿部ちゃんや。でも阿部ちゃんはめめを何故か庇っとる。やからここにおるラウは俺が守ってやらんと。
…
―阿side―
とうとうこの時間がやってきてしまった。俺達が死ぬまで後…何分かな。1時間も無いよね。…ごめんね、めめ。
ラ「…全員、集まったね。」
向「せやな、」
ラ「あのさ、最後に聞きたいんだけど…。」
向「あのな、俺ら考えたねん。」
ラ「康二くんは用心棒らしいの。」
宮「…!?」
ラ「で、昨日阿部ちゃんを守った、って。そしたら、誰も死ななかった。だから、阿部ちゃんが人狼なんて有り得ないんだよ。…ねぇ、何でめめを庇うの…?」
阿「…俺の所に、人狼なんか来てない。康二が嘘をついてる。」
向「何言うねん!」
阿「俺は、守られてなんかない!」
ラ「占った結果も、阿部ちゃんは村人だった。」
阿「…、」
ラ「ねぇ、阿部ちゃん!」
阿「…嫌だ、言わない。」
役職の事も、めめへの気持ちも、今言うべきじゃない。こんな場面で言っても、伝わらない。
俺はめめと、生き残りたかった…だけ、なのに…。
コメント
2件

3組がお互いをかばい庇い合う 2人で助かろうと必死だよね。 どうなっていくんだろう。 続き気になります。
ああもう、この回ヤバすぎる…!阿部ちゃんがめめの相方でずっと黙ってたって告白、胸が締め付けられたわ。最後に伝えたい気持ち全部話そうとした瞬間に邪魔が入るの、マジで読んでて辛かった…。めめを庇うために自ら死を選ぶ覚悟、切なすぎる。康二くんとラウの信頼関係は逆に眩しかったな。次が気になる…!