「恥ずかしいことなんてあるものか、君はちっとも悪くないんだ、僕はただあの野郎が君に何をしたのか知りたいだけなんだよ 」
鈴子がまだ口をつぐんだままなので、柚彦は言葉少なめに促してみた
「セックスの時・・・殴ったりした? 」
彼女はうなずいた
「こぶしで?それとも平手で?」
「両方・・・ 」
消え入りそうな声だった
「次に会ったら殺す!」
「いやっ!」
彼女は泣きながら懇願した
「ダメよ!柚彦君!あなたはとても責任のある立場の人なのよ!あなたを今まで応援して支えて来てくれた人達の事を考えたら・・・ 」
「わかった!わかったよ、思わず言葉に出ちゃっただけだよ 」
しかしそれは嘘だった、柚彦は歯を食いしばった
「何もかも話してくれないかい?他にどんなことをされたか・・・今後の二人のためにも知っておきたいんだ・・」
「その時によって・・・・」
ポツリ・・・ポツリと彼女は話し出した
「彼がお酒を飲むと・・・私は彼が初めてだったから、彼の欲求をなるべく叶えようと頑張ったの・・」
柚彦の口から罵りの言葉が出た
「家事やお料理も彼好みに上手くできなかったら・・・躾だと言って肩たたきの棒で・・お尻を叩かれたわ・・・・私を膝の上にうつぶせに寝かせて、スカートをまくり上げて・・・パンティーをずらされて・・ああ・・・こんなこと・・・・」
彼女は両手で顔をおおった
「大丈夫・・・何も心配することないよ、もう二度とそんなことさせないから・・・心配しないで話を続けて 」