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ゆうな
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#みじかめです、!
夢仁羽
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コメント
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最高ですよ‼️ 心音くんラピスくんのいへんにきずくなんでさいこうすぎ心音くん、ロゼくんにも気づいてあげてね‼️
ラピスくん、素敵なキャラクターですね。空色の瞳の一瞬の印象や、UNOで静かに逆転する不器用さと強さのギャップに惹かれました。それから、体調が優れないのに「たまたま勝てただけ」と謙遜する姿に、少し無理してるのかな…と胸がぎゅっとなりました。ひなたびの温かい空気に新しい風が吹いて、これからどう距離が縮まるのか楽しみです☕️
あれから俺は、すっかり『ひなたび』の常連になっていた。
今日も朝から、いつもの温かい匂いに包まれながらここで過ごしている。
「ねー心音、さすがに俺達には勝てないって」
ニヤニヤしながらカードを引くのはメルトだ。今はメルトとるぅとくん、そしててるとくんの四人でUNOをしているところなのだが、この三人がとにかく手強い。
なぜか『ドロー2』や『ワイルドドロー4』といったプラス系の嫌なカードが、すべて俺のところに回ってくる。裏で手を組んでいるんじゃないかって疑いたくなるほどの連携だ。
たまらずカウンターの奥にいるころんくんに助けを求める視線を送ったが、彼はポンポンと自分の頭を叩きながら苦笑いするだけだった。
「あはは、あの三人組はカードゲームの身内戦だと容赦ないからね〜」
「もう一回! もう一回だけお願いします!」
俺が悔しくて声を上げた、その時だった。
ガチャ、と小気味よい音を立ててドアが開き、背の高い男の子が入ってきた。一目で目を引くような、綺麗な顔立ちの人だ。
「おかえり〜」
ころんくんの声に、その子は「……?」と不思議そうな顔を浮かべた。多分、ここに来るのは初めてなのだろう。
ふと、その子と視線がぶつかった。
気まずそうにすぐそっぽを向かれてしまったけれど、一瞬だけ見えた、あの吸い込まれそうな綺麗な空色の瞳が強く印象に残った。
その子はころんくんと二、三言ひそひそと話した後、何かから隠れるように奥の休息スペースへと入っていった。
「心音くん、次ですよ?」
「……っ! あ、はい!」
るぅとくんに促されて我に返る。
「……あぁ、また負けた……」
「ふふ、僕そろそろ時間なので帰りますね。楽しかったです」
そう言ってるぅとくんが席を立ち、入れ替わるようにてるとくんも時計を気にして立ち上がった。
「あ、僕もこのあと大学の授業が! 急がなきゃ!」
二人がバタバタと帰っていくと、メルトがニヤリと小悪魔な笑みを浮かべた。
「じゃあ心音、片付けよろしくー」
「えっ、あ、ちょっと……!」
メルトは俺にカードの片付けを押し付けると、さっさとカウンターの奥に戻ってしまった。
まったくもう、と思いながら、俺が渋々机の上に散らばったUNOのカードをかき集めながら文句を言ってると、上から優しい声が降ってきた。
「ねぇ、心音くん。僕たちと一緒にUNOしようよ」
顔を上げると、ころんさんが微笑んでいた。そしてその斜め後ろには、さっき入ってきたあの高身長の男の子が、少し居心地悪そうに立っている。
「いいですよ。やりましょう!」
こうして、俺ところんくん、そしてその子の三人で再びゲームが始まった。
配られた手札を見ると、思わず顔がにやけそうになる。かなり強いカードが揃っていた。
(あれ……? これ、今回は勝てるのでは!?)
内心でガッツポーズを決めながら、いざゲームスタート。
最初の方は面白いようにサクサクと進み、俺の手札はどんどん減っていく。代わりに相手の男の子の手札が増えていくのを見て、勝利を確信していた。
――しかし、ここから悪夢のような逆転劇が始まるとは、この時の俺は思いもしなかった。
「はい……」
その子が静かにカードを出した瞬間、空気が変わった。
『スキップ』からの『リバース』、さらに強力なコンボが重なり、なぜか俺の番が一切回ってこないまま、場が目まぐるしく回転していく。そして気づいた時には、あの子の手札はゼロになっていた。
「えっ……なんで……?」
呆然と立ち尽くす俺。気づけば俺の完全敗北だった。今までで一番悔しいかもしれない。
「Lapisくん、すごいじゃん! よくあそこから捲くって勝てたね!」
ころんさんがパチパチと手を叩いて感心している。
このハイスペックな男の子の名前は、ラピスと言うそうだ。
「……いえ、でも、たまたま勝てただけですから」
ラピスくんは自信なさげに視線を落とした。
「たまたまでも、あそこから上がるのは本当にすごいよ」
「そーだよね、心音くんの言う通りだよ。誇っていいよ!」
俺ところんくんが口々に褒めると、ラピスくんは少し耳を赤くして、小さな声で呟いた。
「……ありがとうございます」
その時、「心音くん、そろそろ時間じゃない?」と、おさでいさんから声がかかった。
慌てて壁の時計を見る。
「本当だ! ころんくん、また学校が終わったら来ます!」
俺はいそいそとリュックを背負った。
ふと、隣にいるラピスくんに目をやると、彼の顔が驚くほど青ざめているのに気づいた。さっきまでのゲームの緊張が解けたせいだろうか、どこか辛そうだ。
ヒューヒュー
変な音が聞こえてくる。
「ラピスくん……大丈夫?」
「……?」
俺の声に気づいたころんくんも、ハッとしたようにラピスくんの顔を覗き込み、すぐにその肩を支えた。
「本当だ、顔色悪いね。ちょっと無理しちゃったかな、奥で少し休もっか。……心音くん、いってらっしゃい!」
「はい、行ってきます!」
奥の部屋へゆっくりと案内されていく二人の背中を見送ってから、俺はひなたびを後にした。
いま俺が通っているのは、通信制の高校だ。
基本は午後からの登校が多いけれど、週のほとんどを学校で過ごしている。前はまともに学校へ行けていなかった俺にとって、ここの生活はすごく新鮮で楽しい。
ただ、勉強は全然上手くいかなくて、今はしきさん達に助けてもらいながら、やっと中学生レベルの勉強に追いついたところだった。
ちなみに、この学校には少し特殊な『eスポーツ専門科』というクラスがある。
実は、あのうるさいあっきいやぷりっつくんは、その専門科の生徒らしい。俺は普通科だから校舎ではたまにしか会わないけれど、初めて廊下ですれ違った時はひっくり返るほど驚いた。
『あれ!? 心音じゃん!』
『? なんであっきいがここに……』
『いやそれはこっちのセリフだよ!』
そんな風に驚き合って、その日はぷりっつくんも合流して三人で並んでひなたびに向かったっけ。お店に着いた時、ころんくんにも「なんでその三人が一緒にいるの!?」ってめちゃくちゃ驚かれたのを思い出すと、今でも笑えてくる。
――チクタクと時間は過ぎ、夕方。
学校の授業を終えた俺は、再び『ひなたび』のドアを開けた。
「ただいま戻りました」
「おかえり〜」
のんびりとした声で出迎えてくれたのは、大学生のたちばなさんだった。まだ小学生組が来ていない時間帯だからか、店内はとても静かだ。
「たちばなさん、今日もまた勉強教えてもらってもいいですか?」
「もちろん、いいよ」
たちばなさんはすごく頭の良い大学に通っていて、教え方が丁寧でわかりやすい。将来は先生を目指しているらしく、いつも小学生たちの宿題も優しく見ているから、本当にぴったりだと思う。
ノートを広げようとテーブルに向かうと、そこには先客がいた。
午前中に出会った、ラピスだ。
体調はもう良くなったみたいで安心したけど、ラピスがノートに走らせている数式が目に入り、俺は息を呑んだ。表紙には『高校3年文理共通数学』と書かれている。
「すご……」
思わず心の声が漏れてしまった。
ラピスくんはその声に気づいたのか、ペンを止めてこちらをじっと見つめてくる。
お互いに人見知りなのもあって、数秒間の静かな沈黙が流れた。
そこへ、たちばなさんがひょっこりと覗き込むようにして、優しいトーンで声をかけた。
「ラピスくん、もうそろそろ大学入試レベルの問題までいけそうだよね」
「……そうですか?」
ラピスはあまり自信がないのか、少し不安そうに首を傾げる。
「うんうん、自信持っていいよ。――よし、じゃあ心音くんも一緒にがんばろっか」
「はい!」
俺はラピスくんの隣の席に腰掛け、自分の教科書を開いた。
少し不器用で、だけど不思議と落ち着く新しい空気が、ひなたびの中にゆっくりと流れている。