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第五話 私が選んだ人
春樹は結衣の目を見る。
「本当にいい?」
「うん」
「嫌だったら、いつでも止めるから」
「……分かってる」
結衣は深呼吸する。
そして。
「私が決めたの」
春樹は何も言わない。
「誰かに決められたんじゃない」
結衣は続けた。
「私が、春樹さんと一緒にいたいって思ったから」
春樹の目が少し潤んだ。
「……ありがとう」
その日。
二人は番になった。
結衣は初めて。
αという存在ではなく。
土屋春樹という一人の人間を選んだ。
◇
「腰痛くない…?大丈夫?」
「ちょっと痛いかも、笑でも大丈夫」
「ごめんね…優しくやったつもりだったんだけど…」
「大丈夫だよ、」
結衣は優しく微笑む
「首、噛んだけど痛くない、?」
「ちょっとヒリヒリするかな…笑」
「後で薬買ってくるね、?」
「いや、そんな良いのに笑」
「いやいや、これぐらいやらせてよ」
「…笑ありがとう」
◇
「はーいみなさーん第二次性別の結果を別室で1人1人配ります。勝手に人のを見たりしないように」
ガヤガヤ
「とうとう配られるんだねぇ、」
「もし、Ωだったらやだなぁ」
「分かる、せめてβが良いよね、」
「結衣ちゃんはどう?」
「私は、せめてβかなぁ、」
「やっぱそうだよね、」
「ねぇ、もしΩがこの3人の中に居ても一生親友だよね!」
結衣&友達「もちろん!」
◇
「結果どうだった、?」
「私αだった!」
「マジ?私βだったんだよねぇ」
「結衣ちゃんは?」
「あ…私は、(どうしようΩだった…)」
「もしかして、あれ、?」
「う…ん…」
結衣はうつむく
「凄くない?うちら3人とも違うの!」
「そんなに落ち込まないでよ結衣、」
「何かあったら私たちが守るから」
「…ありがと…泣」
「笑泣き虫結衣の登場ですかぁ、?」
「違うもん泣」
ナデナデ
「大丈夫、うちらが守るよ」
そう言ってくれた親友の2人は、中学校、高校と、周りの環境に左右されて関係が薄れていった。
◇
「結衣、?起きた?」
「うん、どのくらい寝てた、?」
「ざっと10時間ぐらい」
「そんな寝てたの、」
「うん、ご飯作っといたから食べてねゆみとゆいとはもう寝てる」
「そっか、ありがとう春樹さん」
「どういたしまして、明日も大学でしょ?行けそう?」
「うん、明日は必須科目があるから絶対に行く」
「そっか、一応これ首に塗る薬買ってきた。」
「ありがと、」
「塗ろうか?」
「うん、ありがとう」
「そーいえばどんな夢見てたの?」
「いや、ちょっと辛そうだったからさ」
「小学校の頃の夢、親友との会話かなぁ」
「そっか、、あんまり抱え込まないでね、」
「…笑なおにぃにもよく言われる」
「直人さんは結構妹想いだからね、」
「うん、」
♡お願いします。
ゆう²

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コメント
1件
うわあ…第五話、めちゃくちゃ良かったです🥀 結衣ちゃんが「私が決めたの」って言えたこと、本当に尊い。αとかΩとかじゃなくて、ちゃんと「土屋春樹」っていう一人の人間を選んだんだなって思ったら、胸が熱くなりました。それに、過去の親友とのやり取りも切なくて…。今の春樹さんの優しさが、その分沁みますね。 まだ読める話があるなら、続きも静かに読みに来ますね🌙