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「…ぇ、なんてッ?」
「みこととの婚約破棄。」
「…何言って…、」
「…らんらんもう誰とも婚約しないってッ! 」
「出来ないよね、なら何も言わないで。」
「ッ理由は?」
「…理由ね~…」
「……ギュッ(手」
「はッ!?」
「すちがほしい、 」
「…ぇ、」
「うぇ!?」
演技は慣れた、表情管理も、そんなこともう私からすれば日常の1部だ。
「…だめ?」
“女の武器使えば“
上目遣い、ボディタッチ、全てを使って、すちとの婚約を求めた。
これが、あいつらの言いなりに、とかでもなく。学校なんて行かなくても、知られてしまった事実を隠すために。
今の私は、あいつらに弱みを握られた。
それが嫌だった。
だからみこちゃん、少しだけ、、、。
「…らんらんッ、それずる、ぃよ…/」
「うぇ、すっちー!?」
「…確かにらんらんは可愛いし、みんなが執着する意味もわかる。」
「俺も最初はそう思ってた。」
「でも、らんらんのこと、誰よりも知ってるからこそ、俺はその言葉には乗れないよ」
「ぇ…ッ」
「…だってッ、らんらん、あの時と同じ目してる。」
「両親も姉も亡くして、何も無くて、全てを失った顔。」
「…ねぇお願い、なんかあったんでしょ? 」
「急に学校来ないとか、、、なかったじゃん」
「学校、嫌なことあった?」
「ッビクッ」
「……何が嫌?」
らんらんが俺の手を離そうとした手を掴み離さないようにする。
「…応えて、」
「何も無いッ!!」
「何も無かった訳ない、何も無かったら、そんな顔しないよ。」
「…ッウルッ」
「教えて、らんらんにもう傷ついてほしくない。」
そんなものは願望だ、
私には私の弱みがあった。
それを知られたら、返せるものも返せない。
「…ッぁし、た、は…いくよ、」
「ッ…らんらん…俺ッそんなこと聞きたかったんじゃないよッ?」
「…チラッ」
なつが、いるまがこさめも、みことも、黙ってこちらを見てるだけ、
こいつらもまた、アイツらと同じ。
私の事、ちゃんと気にしてくれるのはすちだけ。すちが私の事、ここまで支えてくれた。
だからね、すち。
私にはもう関わらないで。
私には敵わない人間、頼っちゃいけない。
甘えちゃいけない、我慢すれば終わるんだって。
きっとこの会話も…。
「…帰ってニコッ」
自分でもわかるくらい下手な演技だった。
「…らんらんッ、そんな頼りないッ?俺…」
違う、違うよ、すち。でもね。
「帰ってってッ“”!!」
「…ッ私の問題だから…、、」
「もう、すちと私は、関係ないでしょッ?」
「ッぇ…」
「……ごめん、もう、、来ないで。」
「…ねッ…w」
「…らんらん」
俺らはその顔に従うしかなく、玄関へ進むと、
インターホンが鳴った。
「……なんで今なの。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ガチャッ
「やっほ、今日も来た!」
「ぁれ、お前ら…」
なつが見覚えある顔に反応すると、
「ぁれ~、なつさんにすちさん、こさめさん、いるまさん、みことさん~!」
「なんでいるんですか~?」
「こっちのセリフなんだけど。」
「らんの家は明かされてないはずだ。」
「ぇ~らんさんが教えてくれましたよ?」
「…ほんとか?」
さっきまで黙ってた奴らが急に話し出す。
その場を見て思った。
やっぱりこいつらは表側だけの人間。
「…って言うか平民な貴方はまだこんな家住んでるんですねっ!」
「は?」
「…。」
「ごめん、帰って、」
私はただすち達を追い出すだけ。
「ところで~すちさんいるってことは、上手くいってます~?」
「…チラッ」
「……らんらん、どういうこと。」
「ッはぁ、」
「この人~、私達の言いなりだから~♡」
「は?」
「知ってます~?」
「この人、実h」
「ッ従うからッ…、、それはいわ、ないで、」
「…ならこの場ですちさんと付き合ってよ!」
「…ッ他人を巻き込むのは違う…」
「ぇ~じゃあ、言っちゃお!」
あぁ…ッ
なんかもう、全部めんどくさい。