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一緒に下駄箱まで歩いている最中も、他のクラスの女子がチラチラと永山くんを見ている。


「あの人めっちゃかっこよくない!?」

「身長高すぎ、脚長すぎ!!」


隣を歩いている私はまるでみんなには見えてないくらい、永山くんのオーラが広がっていた。


「永山くん…みんなが見てるよ」


私が嫉妬心満載で彼に伝えた。

早くこの長い廊下を駆け抜けたかった。


彼だけは渡さない…


私の気持ちがもしかしたら伝わったのかもしれない。


「えぇー!?!何にも聞こえないよ!

俺なんか付いてるんかな…あははは!」


いや、天然?


やたらと声はでかいし、見かけによらずちょっとバカっぽい。


そんなギャップにも好きが溢れ出しそうなぐらい愛おしかった。


と、油断した時だった。



「あのぉ…永山くん!私、真原っていいます!根津川中の…

サッカーを見てファンになって…同じ高校だなんて嬉しすぎて作っちゃいました!これよければ食べてください!」


可愛らしい茶色の包み紙に、たくさんのクッキーが入っているのが見えた。


「あ、ありがとう」


あれ、なんかさっきよりテンション低い?

さっきまでの笑顔が消えた気がした。

何があった…?

私はついつい、場を和ませようとしてしまった。


「美味しそうじゃん!!クッキーかな?よかったね。」

嫉妬半分、すごいな〜って気持ちが半分で、私はそれ以外に感情がなかった。


あんなに笑顔だった永山くんが、ボソボソと口を開いた。


「あいつ、ジロジロ見てきて渡来さんの悪口言ってんの聞こえたんだよ。俺あーいうのまじ嫌い。」


急に真顔で何かと思ったら、私のことを援護してくれているようだった。

確かに何か言われているのはわかっていたんだけど、それ以上に永山くんがかっこよくて…


「そんなん気にしてないよ!!ありがとうね」


私は彼の隣に居られるだけで贅沢なんだと思った。いいの、少しでも近くにいられるだけで…

何もかも頑張れる気がするから。


私も彼のそういう存在になりたい。

それ以上は何も望まない。


家の黄色いチューリップに、改めて願いを込めた。

黄色いチューリップが好きな理由

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