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地下通路の奥。
おんりーとMENは背中合わせのまま、荒い息を整えていた。
おんりー「……静かすぎるな」
MEN「敵がいなくなったわけじゃない。
引いてるだけだ」
通信機を叩く。
MEN「……くそ、まだ死んでるか」
その時。
通信機から、微かなノイズが走った。
『――……応答……』
おんりーの顔が上がる。
おんりー「……今の」
MEN「聞こえたな」
二人同時に通信機へ手を伸ばす。
MEN「こちらMEN! 応答できるか!」
一瞬、間が空く。
『――MEN!? おんりー!?』
途切れ途切れだが、確かに聞き覚えのある声。
おんりー「ドズルさん!」
『よかった……! 反応が完全に消えたから最悪の事態も考えたぞ』
ドズルの声は荒い。
向こうも、かなり切羽詰まっているのが分かった。
MEN「敵に誘導されました。
通信遮断、地下施設で交戦中です」
『把握した。位置情報、断片的だが掴めてきている』
おんりー「……敵、指揮官がいます。
俺たちを分断する前提で動いてました」
一瞬、通信が静かになる。
『……なるほどな』
ドズルの声が、低くなる。
『それなら話が早い。
今、俺たちが動いてる』
おんりーとMENは視線を交わす。
MEN「……本隊、来ますか」
『ああ。ただし――』
一瞬、間。
『地下は複雑すぎる。
最終的には、お前らが“核”になる』
おんりーは小さく息を吐く。
おんりー「……了解です」
『無茶はするな。
だが、引くな』
その言葉に、MENがわずかに笑った。
MEN「……いつも通りですね」
『当たり前だ』
通信が、再びノイズ混じりになる。
『合流ポイントを送る。
敵の指揮官……そろそろ動くぞ』
その言葉と同時に、周囲の照明が一斉に落ちた。
おんりー「……来る」
MENは銃を構え、低く言う。
MEN「ここから先は、俺たちの仕事だな」
おんりー「背中、頼む」
MEN「今さらだ」
闇の奥で、足音が一つ。
ゆっくりと、確実に近づいてくる。
敵はもう、隠す気がない。
ドズルたちが外から包囲を狭める中、
地下の最深部では――
おんりーとMENが、最後の役目を背負う。
次に来るのは、
逃げ場のない“直接対峙”。