テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
緑星ふうま
239
緑星ふうま
590
#夢小説
訓練場には、乾いた銃声が響いていた。
パンッ。
パンッ。
パンッ。
三発すべてが、的の中心を貫く。
ふうはやは無言で銃を下ろした。
周囲にいた構成員たちが、小さく息をのむ。
mb「……相変わらずだな。」
mb「一ミリもずれてない。」
mb「あれが幹部か……。」
ふうはやは、その声を気にも留めない。
称賛にも興味はなかった。
任務を成功させる。
それだけでいい。
fu「次。」
淡々と告げると、訓練場の入り口から慌てた声が飛んできた。
rm「す、すみません! 遅れました!」
りもこんだった。
息を切らしながら駆け寄ってくる。
rm「道、迷いました……。」
周囲から苦笑が漏れる。
ふうはやは時計を見る。
fu「三分遅い。」
rm「うっ……。」
fu「任務なら死んでいる。」
その言葉に、訓練場の空気が少し張り詰めた。
だが、りもこんは頭を下げる。
rm「はい。次から気をつけます。」
言い訳はしなかった。
ふうはやはわずかに眉を動かす。
普通なら、「初日なんだから」と反論する者もいる。
しかし、この新人は素直に認めた。
fu「射撃訓練を始める。」
fu「拳銃を取れ。」
rm「はい!」
りもこんは銃を手に取り、ぎこちなく構える。
rm「撃ちます!」
パンッ!
弾は的の外へ消えた。
rm「あっ。」
訓練場に沈黙が落ちる。
ふうはやは短く言った。
fu「力みすぎだ。肩の力を抜け。」
rm「こ、こうですか?」
fu「違う。」
ふうはやは後ろへ回り、りもこんの腕を軽く支える。
fu「肘を下げる。呼吸を止めるな。狙う前に、まず見る。」
至近距離。
りもこんは少しだけ驚いたように目を瞬かせた。
rm「……はい。」
もう一度構える。
パンッ!
今度は、的の端に当たった。
rm「おっ!当たった!」
fu「騒ぐな。」
そう言いながらも、ふうはやは視線を的から外さない。
新人としては悪くない。
三発目。
パンッ!
中心から少し外れた位置。
rm「すごい!ちょっと近づきました!」
りもこんは嬉しそうに笑った。
その笑顔を見た瞬間――。
ふうはやの胸の奥で、何かがかすかに揺れた。
ほんの一瞬。
昔、誰かが同じように笑っていた気がした。
だが、その記憶は霧のように掴めない。
fu「……次。」
ふうはやは背を向ける。
rm「え?もう一回ですか?」
fu「百回やる。」
rm「ひゃ、百!?」
周囲から笑いが漏れた。
りもこんは頭を抱えたあと、すぐに銃を構え直す。
rm「……やります!」
その声に、ふうはやはわずかに目を細めた。
諦めない。
逃げない。
笑う。
理解できない人間だった。
だからこそ、少しだけ気になった。
それが教育係としての興味なのか、それとも別の何かなのか――。
ふうはや自身、まだ知らない。
訓練が終わった頃には、空はすっかり夕暮れに染まっていた。
rm「ありがとうございました!明日もよろしくお願いします!」
元気よく頭を下げるりもこん。
ふうはやは短く答える。
fu「遅れるな。」
rm「はい!」
りもこんが去っていく。
その背中を見送りながら、近くの構成員が小さく笑った。
mb「珍しいですね。」
fu「何がだ。」
mb「新人に、あんなに長く付き合うなんて。」
ふうはやは答えない。
ただ、静かに銃を片付ける。
だが、その沈黙こそが答えだった。
――その夜。
誰もいない廊下で、??は小さな通信機を取り出した。
??「こちら、R。」
昼間の明るい声とは違う、静かな声。
??「潜入は順調です。対象Fとの接触を継続します。」
短い沈黙。
??「……はい。」
通信を切る。
??は深く息を吐いた。
その表情に、昼間の笑顔はない。
だが次の瞬間、足音が聞こえ、いつもの笑顔を作る。
まるで何事もなかったかのように。
――嘘は、もう始まっていた。
コメント
1件
えぇ〜ッ!?最後のあのシーン、まじで衝撃すぎた!!😱💥 訓練中はふうはやさんのクールな指導とりもこんちゃんの一生懸命さがすごく可愛くて、射撃教える時に後ろから腕支えるとことかエモすぎて悶えたんだけど?!✨ それなのに最後の潜入モノローグで空気ガラッと変わって、笑顔の裏に隠された「嘘」がもう切なすぎる…😭💔 ふうはやさんの「昔の誰か」の記憶も気になるし、このまま騙されちゃうのかなってドキドキ止まらないよ!続きが気になりすぎて夜しか眠れないやつだわ…!!🔥🔥🔥