テラーノベル
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2年生の秋の終わり。
肌寒くなってきた頃、僕と勇斗は今、一緒に歩きながら僕の家に向かっている。
「ついたー」
「うわぁー久しぶりだなー」
「ただいまー」
母「おかえりー、勇斗くん!?」
「はい!久しぶりです!」
母「誰かわからなかったじゃない!こんな黒くなって、男らしくなったわねー」
「ありがとうございます笑笑」
「お母さんはいいから入って入ってー」
「おじゃましますー」
「勇斗何飲みたい?」
「お茶でいいよ!ありがとう」
「わかった!持ってくるね」
1年前は1階に下がって、上がった時に勇斗は無防備になってたんだよな、
ダメだそんなこと考えたら、
今日は勉強だ、勉強しにきたんだ
おれはもう勇斗にそんな気はない。
母「あんたたちまだ仲良かったのね、お母さん嬉しい」
「ははは、全然仲いいよー」
色々勇斗くんのことに関して聞かれそうだったから急いで上に上がった。
「おまたせー」
「うっす、やるぞー勉強!」
「笑笑やる気すごいねー」
「当たり前だろ!お前に追いつく!」
こうして1時間半くらいぶっ通しで勉強をした。
疲れた。
「おわったぁー、っしゃー休憩しようぜ」
「お疲れ様~今日めっちゃ頑張ったね」
「仁人と一緒だから頑張れた」
「なにそれ笑笑」
「なんかくさいこというけど、俺、なんか仁人がいないと今まで何も出来なかったかもなーと思って」
「いやいや、そんなことはないでしょ笑 急にどうしたの?」
「こんな俺が、今の高校行けたのも仁人のおかげだし、おれのガキみたいな生意気な性格も仁人がいて治ったし」
「そうなの?それは僕だけじゃないよ、勇斗くんの努力もあるでしょ」
「そんなんじゃねえよ、」
「どうしたの、」
「話せなかった1年間、俺はずっとお前のこと考えてて、キスされたことも、そこで俺がなぜ逃げだしてしまったかも」
勇斗が涙をこらえている。
「俺、仁人のことやっぱ友達として見てないのかもな、」
「、え?」
「守りたいってそりゃあ、友達として守りたいもあるかもだけど、仁人はそーゆーんじゃねぇんだよ」
勇斗が必死で涙をこらえているせいか、正座の上の拳を固く握って俺の方を見つめている。
「好きなんだよ、仁人」
「え?、」
「だから、」
勇斗がむしゃくしゃしたのか僕の腕をガッと掴んでベッドに押し倒した。
「好きだ。仁人」
僕の頬に勇斗の涙が一滴流れ落ちた。
その震えた手で僕の手首を縛って、
キスをした。
コメント
1件
最高ですああああ